ページの本文へ

NHK宮崎WEB特集

  1. NHK宮崎
  2. 宮崎WEB特集
  3. NHKアナが伝授 「命を守ることば」災害時に役立つ呼びかけとは

NHKアナが伝授 「命を守ることば」災害時に役立つ呼びかけとは

NHKアナウンサーによる「命を守る呼びかけ」ワークショップ
  • 2023年11月09日

 

災害が起きそうなとき、起きたとき、何ができますか?
たったひとつのことばで、大切な人の命を守ることができるかもしれません。

記録的な豪雨など、異常気象や自然災害が増えるなか、宮崎局では「NHKアナウンサーによる 命を守る呼びかけワークショップ」を開きました。ワークショップの様子やアナウンサーの思いとともに、具体的な「呼びかけ」について紹介します。

 

参加者の皆さん

宮崎放送局の会議室には、県内の交通機関や百貨店、ショッピングセンター、リゾート施設、県の防災関係者など12人が集まりました。
話し合ったのは「命を救うことば」。
南海トラフ巨大地震が起きた時、それぞれの利用客などにどのような声をかけて、避難を呼びかけるか?とりわけ館内放送や車内放送での効果的な呼びかけ方を考えました。

神谷アナウンサー

講師を務めたのは当時宮崎局(現・和歌山局)の神谷一鷹アナウンサー。
学生時代から防災のための情報伝達について学び、宮崎局では「防災まち歩き」というコーナーを担当しました。防災士の方々と一緒にまちを歩いて、災害のリスクや備えについて考え、自身も防災士の資格を取得しています。

神谷アナウンサー
皆さんのことばによって、地域の人たちが行動を起こし、命を助けることができるかもしれません。いざという時のことばを皆さんに考えてもらいたいと思います。

神谷アナウンサーが議論を深めるために紹介したのは、去年NHKのホームページに公開された「命を守る“防災の呼びかけ”」。
NHKアナウンサーが大雨や熱中症、大雪の際に使う「呼びかけ」とその音声を掲載しています。
こちらからご覧いただけます)

これらの「呼びかけ」は、2011年3月の東日本大震災以降、1人でも多くの方の命を守ることを目指し、全国のアナウンサーが、関係部局とともに被災者や専門家への取材・調査を重ねて作り上げました。
今回のワークショップではこれらを参考にして、より具体的に、それぞれの職場や地域で活用できるオリジナルの「呼びかけ」を考えます。

想定は「南海トラフ地震」

今回の想定は
宮崎県の広い範囲で震度7の揺れが観測され、大津波警報が発表。
 高さ16メートルの津波の第一波が18分後に到達する見込み。

皆さんは、自分の身を守ったうえでどのように呼びかけますか?
3~4人のグループに分かれて、それぞれの考えた呼びかけのアイデアを話し合いました。

百貨店、ホテル、動物園、バス会社などから
災害時に実際に避難誘導にあたる担当者や責任者が参加
立地や業種が違う方々の間でノウハウの交換も
パニックを防ぎつつ、迅速に避難を誘導するには何が効果的か?
実務に当たっている方々だけに、真剣に議論が進みます

その後、みなさんが考えた「呼びかけ」を発表。

それぞれの施設によって呼びかける内容は異なる上、同じ施設でも、上層階にいる人はそのまま、1階にいる人は上層階に、など命を守るために必要な行動は異なります。
外国人が多く訪れる施設からは、「地震の経験が少ない外国人のお客さんは、外に出ようとしがち。津波の恐れがある場合は、施設内の高い階にとどまってもらうよう呼びかけたい」という声もありました。
ふだんの放送とは違う、より強い口調での呼びかけなど、アナウンサーならではの呼びかけのコツも披露しました。

神谷アナウンサー
全く異なる業種や立場の方々に集まっていただけたことに感謝しています。
命を救うための言葉について本気の意見交換ができました。

ワークショップをきっかけに、職場の避難マニュアルの見直しを行うという企業もありました。また、過去の災害の経験をもう一度思い出し、防災に取り組むきっかけになったと話してくれる方もいました。防災についての対策を具体的に進めることにつながったことを本当にうれしく思います。

ワークショップで出たご意見の中には、私たちの気づいていなかった視点からのことばもたくさんありました。私たちもこのワークショップをきっかけに、より視聴者のみなさんに届く呼びかけを練り上げていきます。

当日の「気づき」をもとに、避難誘導放送のマニュアルを改定するなど
来店客や入場者の命を守るための取り組みへの活用が始まっています
  • 神谷一鷹アナウンサー

    宮崎局

    神谷一鷹アナウンサー

    防災士の資格を持つ。県内の中学校や高校を回り、「呼びかけワークショップ」を開催中。多くの人に避難してもらえる呼びかけを研究している。
    8月から和歌山局。

ページトップに戻る