春の高校野球宮崎県大会 優勝は猛打の日南学園 九州大会へ
- 2023年04月05日
4月4日(火)に行われた春の高校野球宮崎県大会決勝。日南学園高校が14-4で宮崎商業高校に勝ち、九州大会出場を決めました。
道上美璃アナウンサーの試合リポートです。
序盤から点の取り合いに
九州大会出場をかけた決勝戦は「打」の日南学園と、「守」の宮崎商業の戦いとなりました。
まずスコアボードに得点を入れたのは日南学園でした。1回表、立ち上がりが安定しない宮崎商業の先発平尾将竜①(丸数字は背番号)は4つのフォアボールを許します。押し出しの1点が先制点となりました。
しかし宮崎商業も黙っていません。その裏。2番の森本早登➈がレフト前ヒットで出塁すると、盗塁も成功させて2塁へ。スコアリングポジションにランナーを置いて、バッターボックスは前日の準決勝で長打を連発した3番セカンドの甲斐夢都④を迎えます。打球は右中間へ飛び、センターとライトがお見合いして落下。これがタイムリーツーベースとなり、すぐさま1-1の同点に。さらにその後もフォアボールとワイルドピッチでランナー2塁3塁のチャンスを作ると5番の平尾がスクイズ。2-1と逆転に成功します。
力が拮抗するシーソーゲーム
2回は日南学園が3塁までランナー進めるものの得点には結びつかず、宮崎商業も三者凡退。
再び試合が動いたのは、3回表の日南学園の攻撃でした。この回先頭の3番馬乘園康介⑥がデッドボール、4番水戸庫之助③がレフト前ヒット、5番香月良太⑲の送りバントで1アウトランナー2塁3塁のチャンス。6番中野晴翔➈の打球はライト方向に大きく飛んで犠牲フライに。2-2と再び同点にします。
一方、その裏の宮崎商業は打順良く1番からの攻撃です。この回2人目の森本がフォアボールを選び出塁。ここで甲斐が期待に応え、この日2本目のヒットを放ち1アウト1塁2塁とチャンスを広げます。続く4番上山純平③は打ち取られたものの、5番の平尾が右中間へ球を運ぶタイムリーで3-2とリードを作りました。
日南学園は4回、5回もランナーを出したものの得点には結びつかず。対する宮崎商業は日南学園の先発本田涼➉に抑えられ、4回5回とも三者凡退に終わります。
日南学園 大きく引き離す…
グラウンド整備を終えた6回表、日南学園打線が火を噴きます。先頭の7番黒木太陽⑭のスリーベースと8番外原幸生②のヒットでいきなり3-3と同点に戻すと、1番高原悠斗⑤や馬乘園の当たりでもう1点追加。4-3と、この試合初めての1イニング複数得点で初めてリードを奪います。
7回表にも先頭の中野からフォアボール、内野安打、送りバントでランナー2塁3塁のチャンスを作りました。その後1番高原の、この日3本目となるヒットで1点追加、5-3とリードを広げます。
そして8回表が特大のイニングとなりました。打者13人でヒット5本(うち3塁打が2本)、盗塁に相手のバッテリーのミス(四死球4つ・ワイルドピッチ2つ)を絡めて一挙8得点。宮崎商業をに引き離しました。
宮崎商業 反撃及ばず
宮崎商業は7回に先頭の6番藤本英弥⑧のヒットと、代打の谷口真⑫のタイムリーで1点を返し、9回にもランナーを3塁まで進めましたが反撃はここまで。日南学園が9回表にもノーヒットで1点を追加し、14-4で試合を終えました。
日南学園 金川豪一郎監督
試合序盤はかたくなっていて、初回に満塁のチャンスで1点しかとれなかったので宮崎商業ペースの試合になると思いました。6回で2点取れたのがよかったです。
九州大会ではケガをしていたメンバーが戻ってくるので全体的にもっとレベルアップします。夏、甲子園で勝てるチームを作るために九州大会で勝って力をつけ、意識も上げたいです。
3位決定戦はサヨナラで決着
決勝の前に行われた3位決定戦は小林秀峰と延岡学園が対戦。終始延岡学園がリードする展開でしたが、9回裏に小林秀峰がヒット5本の猛攻で逆転。「単打でつなぐ」小林秀峰の野球で決着がつきました。
優勝した日南学園は、
4月22日(土)~27日(木)に熊本県で行われる予定の九州大会に出場します。
会場:リブワーク藤崎台球場(熊本市)
熊本県営八代野球場 (八代市)