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センバツの裏で熱戦 春の高校野球宮崎県大会 いよいよ決勝!

  • 2023年04月03日

先月19日に開幕した春の高校野球宮崎県大会
4月2日に行われた準決勝の結果、宮崎商業日南学園が九州大会出場をかけた決勝にこまを進めました。

第1試合 宮崎商業 vs 小林秀峰

去年秋の県大会で優勝した宮崎商業と、秋の大会4位の小林秀峰。堅い守りが売りのチーム同士の戦いとなりました。
先発は宮崎商業が小野壮真⑲(丸数字は背番号)、小林秀峰が大久保光翼⑪です。

試合前半は無得点 両チームあと一本が出ません

序盤から5回までのヒットは、宮崎商業が3本、小林秀峰が4本。いずれも得点圏にランナーを進めるものの、先制点をあげることはできず、5回まで0-0のこう着状態が続きます。

試合を動かしたのは宮崎商業でした。
6回裏、この回の先頭3番・セカンド甲斐夢都④がセンター前ヒットで出塁します。
その後、この回4人目の6番・レフト吉田健晟⑦がデッドボールを受け、宮崎商業は2アウトランナー1塁2塁のチャンスをつくります。 
ここでバッターボックスは7番・ピッチャーの小野壮真⑲。レフトへのタイムリーを放ち、ついに均衡を破ります。
攻撃は続き、8番・サード松田英士⑤がセンターへの2点タイムリーツーベース、9番・キャッチャー岡元天伸②がセンターへのタイムリーと、この回打者9人の猛攻で4点のリードを作りました。

さらに宮崎商業は、7回裏にも追加点のチャンスを作ります。ライト前ヒットで出塁したこの回先頭の甲斐④は、相手のエラーや送りバントで3塁に。後続の吉田⑦の当たりが、センターへの犠牲フライとなり1点を追加し、5-0で宮崎商業が勝利。決勝にコマを進めました。

試合終了 宮崎商業 5-0 小林秀峰
投打でチームをけん引 小野投手

⑲小野壮真 投手(9回完封・先制タイムリー)
初めて完投しました。
自分は打たせてとるピッチングが持ち味なので、ピンチの時も、後ろで守ってくれている味方を信じて投げました。
フェンスに直撃するヒットを打たれてしまうような失投があったことが改善点です。
一戦必勝、優勝を目指します。

チームを率いて6年目 橋口監督

橋口光朗 監督
小野は初先発・初完封、よくやってくれました。
秋に比べてピッチャーの枚数も増え、キャッチャーの岡元のリードにも自信が見えてきています。
セカンド甲斐④・ショート中村奈一輝⑥の二遊間の守りが固いので安心して見ていられます。守備が粘り強いのがうちの強みです。
攻撃では、あと一歩スタートが切れなかったり、リードが少なかったりしたところが今後に向けての課題です。

第2試合 延岡学園 vs 日南学園

第2試合は、秋の大会3位の延岡学園が日南学園と対戦。
両チームとも大所帯の応援団が駆け付け、それぞれのスタンドから大きな声援を送っていました。

先発は延岡学園が押川将樹➈、日南学園が町屋憲伸①です。両チームともに先発が好投し、前半5回まではノースコアで試合が進みます。

5回までスコアボードには0が並ぶ

グラウンド整備が終わった後の6回表裏、両チームに動きがありました。
まずは6回表、先攻の延岡学園。好打順で迎えたこの回。1番・セカンド柴田嵐④がレフト前ヒットで出塁すると、盗塁にも成功。さらに3番・レフト藤田和樹①と4番・サード山本峻輔⑤のクリーンナップの連打で1点先制します。

一方の日南学園は、その裏。先頭バッターの1番・レフト山本大輔⑮がフォアボールで出塁。続く2番・センター長渡里空⑧がしっかり送りバントを決めてランナーを得点圏に進めます。ここで打席は3番・ショート馬乘園康介⑥。ライトへのタイムリーツーベースを放ち、同点に追いつきます。後続にも長打が出ましたがリードは奪えず、1-1で6回を終えました。

続く7回。延岡学園打線がまたも火を噴きます。
先頭の7番・ショート濱岡蓮斗⑥と、続く8番・キャッチャー小山宥吾②がともにレフトへのヒットで出塁すると、9番・ピッチャー工藤樹➉が確実に送りバントを成功させ1アウトランナー2塁3塁の大きなチャンスを作ります。
打順は1番に戻って柴田がライトへの2点タイムリー。
3-1とこの試合2度目のリードを奪いました。

さて、日南学園も黙ってはいません。反撃は8回でした。
センター前ヒットの長渡を1塁において、打席には馬乘園。第4打席の6球目、打った瞬間「高く上がりすぎたな」と思ったといいますが打球はライトのスタンドへ。値千金の同点2ランホームランが飛び出します。
その後5番・サード高原悠斗⑤のスリーベースヒットに中野晴翔➈のレフトへのヒットが続きついに逆転。4-3と試合をひっくり返します。

9回表、延岡学園は得点することができずゲームセット。日南学園が勝利をおさめました。

試合終了 延岡学園 3-4 日南学園
2安打3打点 馬乘園選手

⑥馬乘園康介 選手(8回・同点ホームランなど)
これまでなかなか打てず、ミスもあったので「チームを救おう」と思って打席に入りました。
打つ前に力が入っていて、打った瞬間は「上がりすぎたな」と思いましたが、1年生大会以来の公式戦のホームランでうれしいです。
決勝でも自分のスイングがしたいです。

2007年からチームを率いる金川監督

金川豪一郎 監督
前半は動きがなかったですが、相手のピッチャーがいい球を投げていたので粘り強くいこうと思っていました。6回裏にリードを奪っておけばその後の展開が変わっていたかもしれません。ただ試合終盤は相手の気持ちが守りに入っているなと思ったので、もともと勝負はここだと思っていた8回の攻撃で、馬乘園には「思い切っていけ、ゲッツーだけは避けて」と伝えました。
決勝の相手の宮崎商業は2期連続で決勝に進んでいるので、負けない強さを探りながら戦いたいです。

決勝宮崎商業 vs 日南学園

〇決勝〇 宮崎商業 vs 日南学園
4月4日(火) 12:40 試合開始予定
アイビースタジアム:宮崎市生目の杜運動公園内
(10:00~ 3位決定戦 小林秀峰 vs 延岡学園)

勝ったチームが、4月22日(土)に熊本県で開幕する第152回九州地区高等学校野球大会(通称:春の九州大会)への出場権を得ます。

  • 道上 美璃

    宮崎局 アナウンサー

    道上 美璃

    入局4年目 冬が明け、やっと高校野球のシーズンがやってきました。夏の大会まで、できるだけたくさんのチーム・たくさんの選手を取材します!がんばれ高校球児!

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