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【徹底分析】参院選宮崎選挙区 アンケートで見えた候補の訴え

  • 2022年07月06日

宮崎選挙区では定員1人に対して過去最多の6人が立候補し、乱戦となっています。今回の記事では事前に実施したアンケートの結果から各候補の考えを記者が詳しく解説します。7月10日の投票日まで、参院選に関連したニュースはNHK選挙WEBでも取り上げています。
選挙WEBみやざき:https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/sangiin/45/

宮崎選挙区の候補者6人

宮崎選挙区に立候補しているのは、届け出順にご覧の6人です。事前のアンケートでは「経済・暮らし」「外交・安全保障」それに「ジェンダー」など11のテーマについて、あわせて25の質問を行いました。候補者がどのような考えなのか、記者が詳しく解説します。

「議員になったら最も取り組みたいテーマ」

「議員になったら最も取り組みたいテーマ」を11の選択肢から選んでもらいました。
森さん・黒木さん・今村さんは「経済政策」。白江さんは「社会保障政策」。松下さんは「外交・安全保障政策」。黒田さんは「教育・こども政策」をそれぞれ選びました。
衆議院と異なり参議院の任期は6年間あるので、腰を据えてこれがやりたいという各候補の考えがわかります。

「経済と暮らし」

次は原油高や物価の高騰で打撃を受けている「経済と暮らし」についてです。
NHKが6月に行った世論調査でも、今回の選挙で投票先を選ぶ際に最も重視することとして「経済対策」をあげた人が最も多くなっていて、今回の選挙の大きな争点の1つともなっています。

まず、物価高騰や新型コロナ対策として「消費税率の一時的な引き下げが必要かどうか」を聞きました。森さん・黒木さん・白江さん・黒田さん・今村さんは引き下げは「必要」。一方で松下さんは「不要」と答えました。

与党側は「消費税は社会保障の重要な財源だ」などとして事業者への補助金や交付金の活用で物価の高騰を抑える対策に重点を置いています。一方で野党側は、消費減税は物価高対策として効果的で、幅広い層の負担を軽減できるという立場です。

また、社会保障については「給付水準を保つために負担が増加するのはやむをえない」か「給付水準を下げて負担の増加を抑制すべき」かどちらが自分の考えに近いかを尋ねました。
黒田さんは「負担増はやむをえない」、黒木さんと白江さんは「どちらかといえば負担増はやむをえない」としました。一方で松下さんは「どちらかといえば負担増を抑制すべき」、今村さんは「負担増を抑制すべき」を選びました。森さんは「回答しない」としています。

「安全保障」

今回の選挙ではロシアによるウクライナ侵攻や北朝鮮の相次ぐミサイル発射で外交や安全保障への関心も高まっています。まず、争点の1つになっている防衛費の今後について尋ねました。
今村さんは「大幅に増やすべき」、森さん・黒木さん・松下さんは「ある程度増やすべき」と回答しました。一方で白江さんは「大幅に減らすべき」と回答し、黒田さんは「回答しない」としています。

また、国会でも議論になっているミサイル発射基地など相手の拠点を直接破壊するいわゆる「敵基地攻撃能力」について保有に賛成か反対かを尋ねました。
森さん・黒木さん・松下さん・今村さんは「賛成」。白江さんと黒田さんは「反対」をそれぞれ選びました。この質問には「どちらかといえば」という選択肢もありましたが、明確に「賛成」と「反対」に分かれました。

「政権評価」

およそ9か月にわたる岸田総理の政権運営をどの程度評価するか尋ねました。
松下さんは「大いに評価する」。黒木さんは「あまり評価しない」。森さん・白江さん・黒田さん・今村さんは「全く評価しない」と答えました。
当然ですが、与野党で分かれる形となりましたが、立憲民主党と国民民主党の候補のやや異なる評価も与党とのスタンスの違いがあらわれています。

「新型コロナ」

新型コロナは現在、感染症法の扱いで「2類相当」となっていて、医療機関への入院の勧告など強い措置を行うことができると定められています。一方で、ワクチン接種が進んだことなどから季節性のインフルエンザと同じ「5類相当」に変えるべきだという意見もあります。そうすると入院などの隔離措置は原則としてなくなります。そこで今の扱いを維持するべきか、インフルエンザと同じ扱いに変えるべきかききました。
白江さんと黒田さんは「維持すべき」。森さん・黒木さん・松下さん・今村さんは「変えるべき」と回答しました。各候補の主張がはっきり分かれました。

「憲法」

憲法をめぐっては今年の通常国会で与野党の憲法論議がこれまで以上に行われました。憲法審査会の開催は衆議院では16回に及び、2月以降はほぼ毎週行われ、1つの国会としては最も多くなりました。各党も公約に盛り込んでおり、争点の1つとなっています。
その中でも議論が続いている「憲法9条」について各候補の考えをご紹介します。質問では、憲法9条を改正し「自衛隊を明記する」ことに賛成か反対かを尋ねました。
森さん・黒木さん・松下さんは「賛成」。白江さんと黒田さんは「反対」をそれぞれ選びました。今村さんは無回答でした。

「ジェンダー」

「同性婚を法律で認めることへの賛否」では各候補の回答はご覧のようになりました。
森さん・白江さん・黒田さんは「賛成」。黒木さんは「どちらかといえば賛成」。松下さんと今村さんは「反対」をそれぞれ選びました。無回答の人はいませんでした。

「今回の参院選の最大の争点」

最後に「今回の参院選の最大の争点」を各候補に9つの選択肢から選んでもらいました。
森さん・黒木さん・白江さん・黒田さんは「経済対策」。松下さんは「外交・安全保障」。今村さんは「政権に対する評価」をそれぞれ選びました。

このほかアンケートでは「原子力発電」や「再生エネルギーへの考え方」「皇室のあり方」などについても尋ねています。 自分の関心のあるテーマについて各候補がどのような考えをもっているか、こちらの選挙WEBみやざきからご確認いただけます。ぜひ投票の際の参考にしてください。

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