ページの本文へ

みやざきWEB特集

  1. NHK宮崎
  2. みやざきWEB特集
  3. 【記者解説】参議院選挙・宮崎選挙区の構図と争点は?

【記者解説】参議院選挙・宮崎選挙区の構図と争点は?

  • 2022年07月01日

第26回参議院選挙が6月22日に公示されました。宮崎選挙区では1人の定員に対して6人が立候補し、1950年・1956年・2007年と並んで過去最多の立候補者数となりました。今回の記事では宮崎選挙区の構図と争点を記者が詳しく解説します。
7月10日の投票日まで、参院選に関連したニュースはNHK選挙WEBでも取り上げています。
選挙WEBみやざき:https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/sangiin/45/

現職1人に新人5人が挑む「乱戦」

今回の参議院選挙・宮崎選挙区には過去最多の6人が立候補しました。6人が立候補したのは、1950年・1956年・2007年と並んで過去最多となりました。現職1人に対して新人5人が挑む、まさに「乱戦」ですが、このような構図になった最大の要因は、野党間での統一候補の調整が決裂したことが原因です。

過去の参院選を見ると2010年以降4回連続で自民党の候補者が当選しています。宮崎が「保守王国」とも呼ばれるゆえんですが、そんな中で、前回と前々回は野党統一候補を擁立して、自民党に挑む構図ができていましたが、今回はそれができませんでした。

できなかった理由には大きく3つの要因があります。1つ目は「野党の2人の衆議院議員」、2つ目は「比例票の上積み」、3つ目は「来年春の統一地方選」です。

1つ目の理由の「野党の2人の衆議院議員」は、昨年10月の衆議院選挙では県内3つの選挙区で野党が候補者の住み分けを行った結果、立憲民主党と国民民主党の国会議員2人が誕生しました。一定の野党協力がうまくいった結果で、今回も当初は協力を模索しましたが、国会議員が生まれたことで、それぞれの党が自らの党に更に支持を集めたいと思うようになりました。

それが2つ目「比例票の上積み」と3つ目「来年春の統一地方選」の理由にもつながり、それぞれの党が独自候補を立てることで比例票の上積みを目指し、さらには、来年春の統一地方選も見すえた動きとなっています。

こうした動きは宮崎だけではありません。宮崎と同じような1つの議席を争う「1人区」は全国で32選挙区ありますが、野党候補を1本化できたのは11選挙区にとどまりました。国政の場で与党との距離間や向き合い方が野党どうしで異なっていることもこうした状況につながったと言えます。

有権者が重視することは?

一方で、有権者にとっては選択肢が増えたとも言えます。6月10日から3日間にわたってNHKが行った世論調査で、投票先を選ぶ際に最も重視することを6つあげて尋ねました。

有権者の関心が最も高かったのは「経済対策」で42%となりました。ウクライナ情勢や円安などの物価の高騰については私たちの暮らしに直結しているので、有権者の関心が高いとみられます。
次に高かった項目は「外交・安全保障」が17%でした。ロシアによるウクライナの軍事侵攻、それに北朝鮮による相次ぐミサイル発射などを受けて日本の安全保障をどうしていくのか、防衛費の増額の必要性などとあわせて注目している人が多いと思います。
このほか「社会保障」が15%、「新型コロナ対策」が7%、「エネルギー・環境」と「憲法改正」がそれぞれ5%でした。

3年前の参院選で全国最低となった投票率

そしてもう一つの注目は「投票率」です。前回行われた3年前の宮崎選挙区の投票率は過去最低、全国の選挙区で最も低い41.79%となりました。昭和61年は82.92%でしたが、過去最高からどんどん下がり、平成7年には初めて50%を割り込みました。その後、やや持ち直しますが、平成25年から再び50%を下回るようになりました。

この投票率では有権者の半数も投票に行っていないということになりますが、NHKが直近で行った世論調査では「必ず行く」と答えた人は54%で、これは前回3年前の同じ時期より5ポイント高くなっているので、投票率が上がる可能性もあります。

今回の選挙は物価高騰の対策や安全保障など私たちの暮らしや安全に直結する問題が山積する中で行われます。さらに参議院議員の任期は6年と長いので、「財政再建」や「憲法」といった国政の長期的な課題に腰を据えて取り組むことができます。6人の乱戦となりますが、逆にいうと各党や各候補の政策を見比べて考えるいいチャンスでもあります。ぜひ、しっかり見極めて1票を投じてほしいと思います。

ページトップに戻る