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五木ひろしさん "志"を胸に挑戦の連続

執筆者のアイコン画像尼子佑佳(キャスター)
2023年12月28日 (木)

演歌・歌謡界のトップランナー「五木ひろし」さん。
2024年に歌手生活60年。

今だからこそ、語ることのできるお話をお聞きしました。

 

毎年訪れている茨城

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尼子
茨城県内、なかなかコンサートで巡るお時間はないと思うんですけれども、何か印象に残っているところはありますか?
五木さん
偕楽園に、昔、僕、行ったことがあるような気がするんですよね。

 

コンサート中にはこんなお話も。

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五木さん
この印籠が目に入らぬか!水戸黄門でおなじみの水戸藩でございますけれども。水戸といいますとね、納豆がありますね。お寿司屋さんに行きましても、最後はいつも納豆巻きを頼むんですけれども。(笑)

 

来年迎える『歌手生活60年』の支えとは?

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尼子
振り返ってみて、どうですか?長かったですか?短かったでしょうか?
五木さん
長い短いというと、どっかじゃ長いし、どっかじゃ短いし、みたいなところがあるんですけれども。ただ、僕は、なかなかヒット曲というものに恵まれなかった。約6年近く続いてね。
名前(芸名)も変えたり、レコード会社も変えたりということが、逆にあったからよかったんですよ。

いきなり僕がヒット曲を出して、いきなりスポットライトを浴びてですね、歩いて行ったとしたら、ここまで歩いてこられなかったでしょうね。

その数年間っていうのが、僕の支えなんですよ。だから「二度とあの生活には戻りたくない」「やっと掴んだチャンス。これを絶対にキープしていこう」あるいは「これを守っていこう」あるいはまた「その上を歩いていこう」。売れなかった時代というのは、ものすごく大きな励みになっているんですよね。

 

次の世代への思いを込めて

作詞作曲を手掛けた新曲「時は流れて…」

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尼子
五木ひろしさんご自身の作詞は非常に珍しい…
五木さん
はい、シングルとしてはこれが初めてなんですよ。
尼子
そうですね。
五木さん
これからっていうのは、子どもたちの時代、あるいは孫の時代、さらにはその先の時代。そんなことを考えて作りあげたのが『時は流れて…』なんですよ。
尼子
五木さんの、ありのままの等身大の言葉が詰まっているように感じました。
五木さん
私、わりと本を読むの好きなんですけど、いろいろと読んでいくうちに、これ、とってもいい言葉だなぁ…と。最近はこういう言葉っていうのは使われてないな…とかね。

例えば「志をたてたら迷わずに真っすぐ、歩め」と。

「志」という言葉自体が、最近(歌には)あんまり使われてないですよね。「志」という言葉、これがね、人間にはとっても大事なんですよね。だから、いろんな人たちが、本当に志を持ってその世界に挑んでいるのかと。「志を持つ」ということは、とっても大事なことだと。

 

恵まれない時代を思い返し 思いを込めた言葉

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五木さん
さらに、歌の中に「戦い続けた人生を」って歌っているんですよね。「戦い」なんですよ。(この歌手人生を)運動会に例えていうとね、よーいドン!でスタートしたときには、僕はビリだったんですよ。最後に、僕はそのずっと前をいっぱい走っているところへ、やっぱり最後の力を振り絞って追い抜いていく。この世界っていうのは、どの世界でもそうだと思うんですけれど、全ては、人生は「戦い」なんですよね。
尼子
すごく、グッときました。何度も聞いて、それこそ五木さんが「あって良かった」とおっしゃっていた期間、自分が苦しくて辛いときに聞いて、励まされながら頑張りたい曲だなと感じました。
五木さん
そう思って聞いていただければ最高ですね。本当はね、あんまり辛い時期なんかなくてもいいんですよ。幸せにね、行けるのならば、一番いいんですよ。

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五木さん
でもね、いまの世の中は、いろんなことが便利になっていって、逆にね、大志を抱けなくなっちゃうんですよ。歌手に限らずいろんな人たちが、やっぱり「一旗あげよう」「成功しよう」という思いがあったからこそ、頑張れたんですよね。だから、便利になって世の中変わっても、その気持ちはね、持っていてほしいなと思いますね。

 

みなさんへ

五木さん
番組をご覧のみなさん、改めまして五木ひろしです。おかげさまで、もう来年60年を迎えようかというところまで、愛する歌と出会って今日まで、そして応援してくださっているみなさんへの感謝の気持ちも含めてですね、本当に心から御礼申し上げたいと思います。
でも!まだまだ私頑張っていきますので、これからもこの番組同様、五木ひろしも応援していただければ、大変うれしく思います。

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\ 尼子のヒトコト /
「志」。シンプルですが、持ち続けることは難しく、大切にしたい言葉だと感じました。私に寄り添ってくれるようにお話してくださった五木ひろしさん。ことしは歌手生活59年目ということで59曲メドレーに挑戦されました。4日間で歌った曲数は300曲以上だそうです。来年は?と問いかけると、60曲はいけるね~と笑顔でお答えくださいました。その強い「志」を持ったお姿が印象的でした。歌手生活60年、また、茨城に来る!とおっしゃってくださっていたので、来年、どんな挑戦をされるのか楽しみです。

 

 

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