ページの本文へ

  1. トップページ
  2. アナウンサー
  3. 名字研究家 初恋のお名前を訪ねて下妻へ

名字研究家 初恋のお名前を訪ねて下妻へ

執筆者のアイコン画像向井一弘(アナウンサー)
2022年05月19日 (木)

NHK「ファミリーヒストリー」にも出演し、民放のバラエティー番組でハンコ屋さんと名字対決するなどテレビで大活躍の名字研究家、髙信幸男さん。

研究にのめり込んだきっかけは、法務省勤務時代、最初に赴任した下妻市で出会ったあるお名前。登記の担当で難読の地名も気になっていましたが、いずれも調べ残したまま47年が経過。

いま改めて、原点となった地名と名字を訪ねて下妻へ!

 

あの時の司書さんに会いたい

ある日、私が夕食をとっていた店に突如現れた髙信幸男さん。

大興奮で挨拶させて頂くと、あっという間に打ち解けて、トントン拍子で取材が決定。髙信さん、名字の前に人間が大好きなんです。

後日、ご自宅へ取材に伺うと、本棚を見てビックリ。

20220520m_1.jpgびっしりと並ぶ全国の電話帳!

髙信さんは「携帯電話が普及する前の最も掲載数が多かった90年代のものだから良いんですよ」と自慢顔。一方で、この電話帳を手に入れた時の思い出にはちょっぴり後悔も。

電話帳は地元のものは無料ですが別の地域のものは有料。髙信さんは、欲しくても高くて手に入れられず、もどかしさを感じていたそうです。その時、突然茨城県立図書館の司書さんから電話が!

「入れ替えの時期なので、もし取りに来られるなら取っておきますよ」という申し出でした。

新聞で取り上げられた髙信さんを見て連絡をくれたそうです。

髙信さん
僕の調査は電話帳がベース。あの司書さんがいなかったら今の僕はないんです。でも名前を聞いていないんですよ。これを後悔しているんです。いつか会ってお礼を伝えたいんです。


90年代半ばに髙信さんに連絡をくれた茨城県立図書館の司書さん、もしこの記事をご覧になったらぜひご連絡を!

目指せ五刀流!

今回の企画、私にとっては“全部一人でやってみよう”という挑戦でもあります。リポーター、ディレクター、カメラマンを兼ね、編集、音楽、CGも全部自分でやってみました。いわば1人5役!

自分の好きなように撮影し、好きなように編集してみたらどうなるのか?―45歳の自由研究です。

20220520m_2.jpgカメラも編集ソフトも最初は使い方が全く分からず、右往左往するばかりでしたが、局内にいるそれぞれの専門家が教えてくれました。音声が聞き取りにくいところもありましたが、そこは音声のプロがすかさず手を差し伸べ、放送で聞いても違和感ないレベルに引き上げてくれました。

普段、機材も人も時間もふんだんにかけて制作する全国番組のロケが当たり前の髙信さんにとっても「本当にこれで番組が作れるの?」と最初は不安気ではありましたが、「気軽でいいねぇ~」とこのチャレンジを楽しんでくれました。

20220520m_3.jpgさて、次回の後編はいよいよ「鉄羅(てつら)」さんとのご対面です。

この鉄羅さん、家伝を大切に受け継ぎ、一生懸命名前の由来を突き詰めようとしてきた方です。「長年の経験から導き出された髙信さんの説」と「家に代々伝わる話を基に鉄羅さんが行き着いた説」が激突します!

20220520m_4.jpg次回は5月31日(火)の「いば6」です。どうぞお楽しみに!
※放送日時は変更になる場合があります。

 

 

この記事に関連するタグ

最新の記事

茨城県内の地震リスクは? 専門家「いずれ大地震の宿命」

2011年3月11日の東日本大震災。茨城県内は広い地域で建物の倒壊などの被害が相次ぎました。しかし、県内で今後、起こりうる地震の被害はさらに深刻です。災害リスク評価の専門家は「茨城県は地震の頻度が高く、いずれ大地震が起こってしまう宿命にある地域だと理解しなくてはいけない。特に地震の激しい揺れに対してきちんと備えることが重要だ」と指摘しています。あらためて地震の揺れの恐ろしさを知り、被害を防ぐためにできることを考えてみませんか。 茨城県内の将来の地震リスクは? 東日本大震災で、茨城県内では24人が死亡、1人が行方不明、42人が災害関連死に認定されています。もうあんな経験はしたくない、と誰もが思うところですが、茨城県内で今後予測されている地震のリスクは決して安心できるものではありません。 政府の地震調査委員会が公開している「全国地震動予測地図」では、今後30年以内に震度6弱以上の激しい揺れに襲われる確率が水戸市で81%に上るなど、県内広い範囲で高くなっています。この予測地図は防災科学技術研究所のウェブサイト「地震ハザードステーション」で拡大するなどして詳しく見ることができます。 また、東北から関東の沖合にある、陸側のプレートの下に海側のプレートが沈み込んでいる「日本海溝」沿いで今後30年以内にマグニチュード7クラスの大地震が発生する確率についても、茨城県沖は80%程度などと推計され、「高い」と評価されています。 そして、茨城県はこれと別に震源域などから次の7つのタイプの地震に分けて、大地震の被害想定をまとめています。

執筆者 田淵慎輔(記者),浦林李紗(記者),丸山彩季(記者)
2024年01月18日 (木)