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【京のええとこ】京都市 下京区 梅小路をダブルダッチの聖地へ!

2023年10月13日(金)放送※京いちにちの見逃し配信はこちらから(放送後1週間配信) 放送の内容をテキストで紹介しています。お出かけの参考にぜひご覧ください! 今回は私、菅江が京都市下京区にある梅小路公園を訪ねました。ここ10年で周辺が再開発され、注目のエリアです。この日も、京都市内外から多くの人が来園していました。 公園の中で、ずっと気になっていた場所を訪ねてみました。それが、このベンチ。すぐそばをJR線が通っています。電車に乗っている時に、窓越しにこのベンチに座っている人を見て、ここで休憩したら気持ちいいだろうなと思っていたんです。 公園を散策する中で、あるグループと出会いました。ものすごいスピードで長縄跳びをしています。 これは、2本のロープを回し、その中で跳ぶダブルダッチというスポーツ。オランダ人によってアメリカに伝えられ、1970年代にスポーツとして普及し始めました。プロダブルダッチチーム「NEWTRAD(ニュートラッド)」のみなさん。国内外でのパフォーマンスや、若い世代への指導を行っているチームです。この日は仲間で集まって練習されていました。 人の目に触れる場所で練習することで興味を持ってもらおうと、梅小路公園で集まっていて、跳びたそうな人がいたら声をかけ、体験してもらうこともあるそうです。ということで、私も練習に混ぜてもらいました。交差する2本のロープの、手前側のロープを追いかけるように中に入るのがコツ。難しそうに見えましたが、実際にやってみると意外と跳べました。 このジャンプを基本に、大会では時間内に何回跳べるかを競ったり、音楽に合わせてステップやアクロバットを披露したりします。ダブルダッチは街中でも気軽にでき、遊びの中から発展していった“アーバンスポーツ”のひとつ。国内の競技人口はおよそ1300人です。 このスポーツをもっと広めたいと活動している人がいます。プロチームのマネジメントや、大会運営などに携わっている見島良拓(みしま・りょうた)さんです。見島さんは、新しい形で競技を盛り上げたいと、今年1月、飲食店をオープンしました。梅小路公園から歩いて5分ほどの場所にあります。 店内ではダブルダッチの映像を流して魅力をPRしています。そして、スタッフとして働いているのはダブルダッチのプレーヤーたち。ダブルダッチのインストラクターやプレーヤーたちがアルバイトして収入を得られる環境を作り、活動を支えたいという思いで、このお店を開きました。スタッフはお客さんにダブルダッチのことや自身の活動についてアピールし、ファンを増やすきっかけを作っています。 見島さんは、「ダブルダッチはじめアーバンスポーツは、世界に距離が近いものだと思う。ここで出会った人や、スポーツに取り組んでいる人たちが世界に出て色んな経験をしてくれるとうれしい。また、その背中を押せるような場所にしていきたい」と話していました。

執筆者 菅江隆一(リポーター)
2023年10月13日 (金)

【京のええとこ】宇治田原町 奥山田 山里の絶品コンニャク

2023年10月6日(金)放送※京いちにちの見逃し配信はこちらから(放送後1週間配信) 放送の内容をテキストで紹介しています。お出かけの参考にぜひご覧ください! 平田惟リポーターが訪ねたのは宇治田原町奥山田。滋賀との県境にある山里です。 地区を通る信楽街道は別名「家康伊賀越えの道」。本能寺の変に遭遇した徳川家康がこの道を通って領国の三河まで脱出したと伝わります。 その途中にある遍照院を訪ねました。 副住職の杉山徹義(すぎやま・てつぎ)さんに寺に残る家康ゆかりの品を見せてもらいました。 それが「家康公腰かけの石」。この石に家康が腰かけ休憩したと伝わっています。 家康が座った石に座らせてもらえることになりました。陣羽織を着て、はいポーズ。 お参りに来たら石に座って記念撮影ができるんです。 休憩をした家康に、寺は地元で親しまれている番茶をふるまったといいます。 優しい味わいに心も体も落ち着きました。 この辺りでは、鎌倉時代中頃からお茶の栽培が始まったと言われて、あちこちに茶畑があります。 その1つで作業をしている人の姿を見つけました。 農家の西尾昇(にしお・のぼる)さん86歳です。なんと、茶畑でコンニャク芋を掘っていました。 この辺りの茶畑では何十年も前に植えたコンニャク芋が根付き、勝手に生えてきます。 平田リポーターもお手伝い。 大きなコンニャク芋がとれました。 コンニャク芋を使って町おこしをしている人たちがいます。奥山田考房の皆さんです。 過疎化が進む地区を元気にしようと、廃校になった小学校で地元の農産物を使った加工食品を作っています。 中でも昔ながらの製法で作るコンニャクは大人気です。 平田リポーターもコンニャク作りをお手伝い。 ゆでてからミキサーで潰した芋をしっかりこねるのが、良い食感を生み出すコツです。 できたてのコンニャクをいただきました。 シコシコした歯ごたえが、市販のコンニャクとはひと味ちがいます。 奥山田工房代表の上辻治男(かみつじ・はるお/「つじ」はしんにょうの点1つ)さんは、多くの人に「奥山田はええとこやな」と言われるように頑張っていきたいと語ってくれました。

執筆者 平田惟(リポーター)
2023年10月06日 (金)