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【記者解説】熊本城マラソンへの道⑧熊本城マラソンまるわかり

熊本城マラソンのコース、交通規制、関門、給水・給食や歴代優勝者まで
  • 2023年02月17日

いよいよ熊本城マラソンです。

「くまラン」ではこれまで、玉名市出身の三津家貴也ランニングコーチにランニングの楽しみ方や、マラソンの攻略法など、走る人に役立つ、多くのおトク情報を聞いてきました。
(過去記事をご覧ください!)

今回は、コースや交通規制、関門、給水・給食の内容や歴代優勝者など、熊本城マラソンに関する情報を(自称)ランニング担当記者が解説します。

コース・関門・給食のポイント

熊本市の中心部、通町筋をスタートし、熊本城の二の丸広場にゴールするコースです。

通町筋をスタートして、水道町方面へ。スタートしてすぐ大甲橋を渡りますので、ちょっとしたアップダウンがあります。

東バイバス、通称「東バイ」は超えずに、折り返し。このあたりで最初の関門(6.1km)です。さすがにこのへんは大丈夫です。歩いてもたどり着けます。

10キロ地点はちょうど、熊本西大橋の上あたり。このあたりまではウォーミングアップの気持ちで走れているといいですね。

給食・給水の内容は

15キロ過ぎには、お待ちかねのエイドステーション!ことしは新型コロナウイルスの対策として、個包装・個別提供になるそうです。ここではバナナや、記者の大好物、熊本土産で有名な、あの黒い棒が食べられます。

歴史ある町並みを見ながら走ることができる川尻地区を過ぎて、飽田地区へ。ここは大応援団がいることで有名ですね。ことしもバンド演奏が聴けそうです。

22キロ地点、JA飽田に設けられたエイドステーションでは農協ならではの給食が楽しめます。なすゼリー、イチゴ、トマト、オレンジジュース、おにぎり、らくのう牛乳などなど・・・。
残る距離はまだ半分ありますから、食べ過ぎてお腹壊しすぎないようにしましょう。

25キロを超えて熊本港線に来ると、魔境ともいえる単調な直線に。ここはとにかくなにも考えず、まわりのランナーと交流したり、沿道の応援に耳を傾けたりするといいかもしれません。
直線の最後に30キロ地点がありますが、変に意識しすぎない方が良いかもしれません。

関門に注意

その後は、来た道をたどって熊本城を目指します。覚えておきたいのは、残り10キロの間に3回関門があることです。
ひとつひとつクリアしていけば問題ないですが、給食地点で止まりすぎると逃してしまう可能性があるので、気をつけましょう。

最後の関門を過ぎたら、ゴールに向け、急な坂を2つ登るだけです。とにかく必死に登っていたら完走できます。
最後の最後に本当にきついコースですが、フォームは少し前傾に。なにも考えずに全力で振り絞って
楽しくゴールしましょう!

「ノーマイカーday」交通規制は

熊本市内の道路を使って開催される大会ですので、長い時間、交通規制が行われます。概ね7:00~16:00のあいだは、渋滞が発生すると見込まれ、熊本市は自家用車で市内に乗り入れをしないよう、「ノーマイカーデー」を推奨しています。

この時間帯には熊本市電や、バスの運休・迂回運転もありますので、注意してください。

くわしくは、熊本城マラソンの公式ホームページから確認することができます。

歴代優勝者は誰?

熊本城マラソンは、学生ランナーに市民ランナー、イベントごととしてファンランをする人など、本当にいろいろな人が出場するのが魅力の大会です。

そのなかでも毎年、しれつな優勝争いが繰り広げられていることをみなさんご存じでしょうか。

歴代優勝者は、以下の18名です。
今見返してみると有名な“あの”ランナーも!

第1回  地下 翔太さん(球磨村) 2時間23分41秒
     坂口 一美さん(鹿児島県) 2時間56分22秒
 

第2回 地下 翔太さん(熊本県)      2時間19分30秒
     坂口 一美さん( 鹿児島県) 2時間52分17秒 
 

第3回 川内 優輝さん(埼玉県)  2時間10分14秒
     坂口 一美さん( 鹿児島県) 2時間57分54秒 
 

第4回 園田 隼さん(福岡県)   2時間18分00秒
     吉松 千草さん(熊本市)  2時間49分30秒 
 

第5回 杉枝 真二さん(錦町)   2時間24分54秒
     酒井 優実さん(長崎県)  2時間48分31秒 
 

第6回 岡山 春紀さん(山鹿市)  2時間22分45秒
     吉松 千草さん(熊本市)  2時間56分20秒 
 

第7回 古川 大晃さん(熊本市)  2時間20分50秒 
     酒井 優実さん(長崎県)  2時間48分24秒
 

第8回 古川 大晃さん(熊本市)  2時間20分09秒 
     岩村 聖華さん(氷川町)  2時間55分33秒
 

第9回 河野 孝志さん(東京都)  2時間18分35秒
     加藤 みちるさん(熊本市) 2時間53分56秒

世界陸上にも出場し、一番有名なランナーのうちの1人といっても過言ではない、川内優輝選手が第3回大会で優勝していました。

第4回では、こちらも日の丸を背負ったことのある園田隼選手。阿蘇西原中学校の出身です。

さらに第6回の優勝者、岡山春紀選手は、去年の100km世界選手権のチャンピオンです。

第7回から2連覇した古川大晃選手は、当時熊本大学に所属していましたが、今は東京大学大学院で活躍中。去年と今年の箱根駅伝では、出走はかないませんでしたが、箱根駅伝の学生連合チームのメンバーに選出されました。

様々な思いや魅力を持ったランナーが出場する熊本城マラソン。ことしはどんな激闘が繰り広げられるのでしょうか。

雨のなか、どう走る?

マラソン大会では天候が気になりますね。もし雨が降っていた場合、どうしたらいいのか。「くまラン」の三津家貴也ランニングコーチに聞きました。

大会当日が雨の場合、もし購入が間に合うのであれば、撥水性や速乾性のある高機能なウェアを着ることがおすすめです。熊本城マラソンは、受付で雨よけのポンチョをもらえるので、それを羽織るのも良いと思います。

雨だからと不安に思う方も多いと思いますが、雨のなか走るのは気持ちいいですよ。ただ、足元は滑りやすくなっているので、足元に気をつけて、ペースを上げすぎないように注意してみましょう。

ランナー、スタッフやボランティア、沿道の応援の人まで、多くの人が関わる熊本城マラソン。
3年ぶりの大イベント、精一杯楽しみましょう!

(熊本放送局 北条与絵 記者)

  • 北条与絵

    阿蘇支局

    北条与絵

    2019年入局。 高校、大学と陸上部・長距離。

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