【ブログ】藤原、貸してみたin保育園番組制作の裏側！

スタッフが語る番組の舞台裏！

2024年04月26日

2024年4月放送の「藤原、貸してみたin保育園」。ここでは「番組制作の裏側編」として、番組では紹介できなかった保育園のようすをつづってみます。少々まじめな話になってしまいますが、どうぞお付き合いください。　※楽しい内容は「おすすめシーン編」で！

史上初！？新年度初日にロケができる保育園

私も幼児を抱える父ですが、年度変わりが保育園にとっていかに忙しい時期か、恥ずかしながら、この番組を制作するまで意識したことはありませんでした。しかもロケに入らせていただくのは新年度初日の4月1日！初めてのクラス、初めての先生、新しい教室…。初めてづくしの環境は、小さな子であればあるほど不安です。（私の子どもも、幼稚園に通い始めた2週間は登園時に必ず泣いていました。）

園児が泣いてしまうと、保育士ひとりがかかりきりにならざるを得ません。子どもたちも不安定、保育士も大忙しの新年度は、一見すると統制が取れていないように見えるリスクがあります。普通は外部に見せたくないであろうバタバタの時期に撮影を受け入れてくれた保育園、もしかしてテレビ史上初ではないでしょうか。（裏付けはありません笑）
大変なときに藤原アナを借りてくださった園の懐の深さはどこから来ているのか、取材を通じて私なりに見えてきました。

上下関係なし！明るい職場を作るワケ

こちらの園は、先生どうしが集まると冗談を言い合い、とにかく笑いが絶えません。

番組でもご紹介しましたが、お別れのシーンではわずか4日間のおつきあいにもかかわらず、先生方も涙を見せてくださり、本当に温かい園でした。

その明るさ、温かさの元となっているのが、「上下関係のない保育士同士の関係」です。今回のクラス担任の原先生のように20年以上のベテラン保育士もいれば、20代の若い保育士さんも働く園ですが、キャリアの差はあれど、何でも言い合える職場の雰囲気づくりに非常に力を入れているんです。そこにはこんな理由が…

職場がギスギスした雰囲気だと、現場で働く保育士がイキイキと働けない。
保育士に元気がなければ、巡り巡って必ず子どもに悪い影響を与えてしまう。

親は「とにかく子どもの幸せを！」と考えがちですが、まずは自分の周りに幸せな世界をつくらないと、子どもを幸せにすることなんてできないよなぁ、と改めて感じました。

先生たちがつくり出す、温かい雰囲気。実はロケ3日目に、藤原アナ、そしてクルーもその温かさを実感する出来事がありました。

クラス担任としてうまく指導ができず、かなり落ち込んでいた藤原アナ。入園式の準備で保育士さんが園のホールに集まっていたときでした。

自然と輪になって、手をつなぎあい...藤原アナにエールを送ってくれたんです！だれかを応援するって、自分に余裕がなければできないこと。みなさんも新年度で大変ななか、なんともありがたい時間でした。藤原アナも思わず「みなさん温かい・・」と、涙ぐんでいました。

デジタル化で余裕がうまれる職場づくり

ロケの間、毎日７～8時間を保育園で過ごしたのですが、保育士さんたちの忙しさには正直驚きました。想像以上に休む暇がなく、番組でも紹介した「午前中に咲いていた藤原アナの笑顔が午後になるとしおれる」というのも、納得でした（笑）

でも保育士があまりにも忙しく働き、疲弊していたら、「温かい雰囲気」は生まれないもの。この園では最新のデジタル技術を取り入れて、現場の負担減に取り組んでいます。
例えば、園での子どもの様子を親に伝える「連絡帳」も、デジタルに置き換えています。

インターネット上でやりとりすることにより、保育士が入力した情報をすぐさま親と共有したり、園児ひとりひとりの園での様子を画像つきで伝えられるなど、少ない負担でより安心できる仕組みができています。

この仕事は子どもから信頼されるだけでなく、保護者からの信頼を得ることも重要。
子どもたちにいい保育を提供するには、保護者の協力が必要不可欠だからです。

こうした職場の環境整備は、保育士の働きやすさにつながります。そしてそこからうまれる「余裕」が、番組で紹介したような元気で素直な子どもたちの姿につながっているんだろうなと思います。
この「余裕」なくしては、私たちクルーが新年度初日から受け入れてもらえることもなかったはずです。保育園のみんな、保護者のみなさん、そして保育士のみなさん、本当にありがとうございました！