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【ブログ】藤原、貸してみたinワイナリー 番組制作の裏側!

スタッフが語る 番組の舞台裏!
  • 2024年03月08日

2023年11月放送の「藤原、貸してみたinワイナリー」。今回は「番組制作の裏側編」として、担当ディレクターがこの番組を制作する過程で感じたワインの魅力や、つくり手のみなさんの思いをご紹介します!

「役に立てるのか…?」その不安を吹き飛ばした言葉

今回の貸し出し先である勝沼のワイナリーに最初にお邪魔したのは、9月のはじめ。
番組ホームページからご応募いただいた連絡先に連絡し、「ちょうど仕込みの作業が行われている」という日に伺いました。

大迫力!の仕込み作業

その光景をみて圧倒された私。みなさんの慣れた手つき、流れるような作業効率の中でも感じる「品質を守る真剣さ」。
案内をしてくれていた白石さんが、仕込んでいるぶどうの種類や、これから行われる作業について丁寧に説明してくださるのを聞けば聞くほど…

第2回担当D
(絵:藤原アナ)

こんなプロの現場で藤原アナが役に立てるのだろうか…

第2回担当D
(絵:藤原アナ)

専門的な知識のない素人が手伝ったら、邪魔になってしまうのではないか…

そんな気持ちがガラッと変わったのは、白石さんがワインの魅力を話してくれた時でした。

ワイナリー代表の白石壮真さん

ワインの魅力は、ワインを通じて人と人とのつながりが生まれること。その魅力を、もっと多くの人に知ってもらいたい。

この言葉を聞いて、「藤原アナウンサーがお手伝いする意味はある!」と思いました。

白石さんは消費者を想定して話してくれましたが、私はこの日の取材で、つくり手のみなさんが各自の仕事をこなしながらも「チームで動いているという」つながりもひしひしと感じていました。

ワイナリーの仕事をバリバリこなし、従業員の方々の負担を減らすことは藤原アナウンサーには難しいかもしれない。けれど、お客さん、そしてつくり手のみなさんとの間で「ワインが生むつながり」を実感し、その魅力を視聴者のみなさんに伝えられれば、山梨のワインを応援できるのでは?
そう思い、白石さんのもとで第2回の撮影をさせていただくことを決めました。

ワイナリーどうしのつながり

私がディレクターとして山梨にきたのは、2022年の8月。
1年あまりの山梨生活の中で、山梨の、特に勝沼でワイン造りが盛んであることは知っていました。
しかし、「知っている」のと「目の当たりにする」のでは全くの別物。

ロケ初日に訪れたイベント、「かつぬまぶどうまつり」にずらりと並ぶ、勝沼のワイナリーのブース!
そこに全国から集まる、人、人、人。

盛況ぶりには藤原アナもびっくり!

藤原さんが驚いている様子を撮影しながら、自分自身も「こんなにあるのか!こんなに愛されているのか!」と驚きを隠せませんでした。

最も印象に残っているのは、イベント開始前に白石さんと一緒に他のワイナリーのブースをまわったとき。

いろいろなワイナリーにあいさつをするたびに親しげな会話がはじまり、今年のワインの出来栄えや久しぶりに開催されたイベントについて、楽しそうに、うれしそうに話すみなさん。

ライバルなのかな、とうがった見方をしていた私が「ワイナリーどうしのつながりもあるんですね」と聞くと、「みんな仲間でやってるから」とのこと。

山梨を代表する名産品・ワインは、どこかひとつのワイナリーが作ったものではなく、この土地のみなさんが作り上げてきた宝なのだと改めて実感した瞬間でした。

ピカピカの機械は〇〇の証し

今回の取材・撮影の中で、私が最も「プロフェッショナル」を感じたのは、「掃除の徹底ぶり」でした。

新品のような道具や機械の数々。白石さんに聞くと、「導入して10年は経っている」とのこと!
このキレイさの理由は、番組をご覧頂いた方はおわかりですよね。

仕込みのたびに行われる、徹底的な掃除。清潔さを保つのは、美味しいワインをつくりたいから。
その思いが、ピカピカの機械にあらわれていました。

ワインの魅力、番組に詰め込みました!

今回、番組を制作する中で私が胸を打たれたのは、代表の白石さんと醸造担当齊藤さんとの「信頼関係」です。

醸造担当の齊藤哲也さん
代表の白石壮真さん

取材中、白石さんは

代表
白石壮真さん

醸造は齊藤さんに一任している。齊藤さんがいるからいいワインが造れている。

と、一切迷いのない言葉で話してくれました。
そして、齊藤さんに話を伺った時にも、

醸造担当
齊藤哲也さん

白石さんや白石さんが作ったぶどうを信頼している。
作ってくれたぶどうの魅力がしっかり出るワインにしたいと思うし、信頼してもらえているのも伝わるので、それに応えよう、応えたいと思う。

おいしいワインが生まれる裏には、栽培者と醸造家との間に、「信頼という名のバトンの受け渡し」があるのだと知り、ワイン造りとは、人間味の溢れる尊い仕事だなあ、と染み入るように感じました。

今回の番組のなかにも、ワインを通したたくさんの「つながり」があふれています。
消費者とつくり手、栽培者と仕込み作業のみなさん、おじいちゃんと孫、そして快くお手伝いさせてくださったみなさんと力の限り頑張った藤原アナ。

お酒が飲める方はワインを片手に、そんな「つながり」を感じながら番組をお楽しみいただけたらうれしいです。 

ほかにも、Webコンテンツでは番組の裏話や制作の舞台裏を、藤原アナやスタッフが赤裸々に語っています。こちらの一覧からお楽しみください↓

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