北杜市の牧場をお手伝い!藤原優紀アナ 馬の養老牧場で大奮闘
- 2024年04月12日
NHK甲府局の藤原優紀アナウンサーが、体当たりでみなさんをお手伝いして、山梨の新たな魅力を発見していく「藤原、貸してみた」。第3回の舞台は、牧場。
山梨県の北部に位置し八ヶ岳を望むことのできる北杜市。年間を通して涼しいことから、馬の飼育に適しており、市内にはおよそ20もの馬の観光牧場が!
今回はそんな「牧場の街」で、馬を愛する人たちの努力や奮闘を発見していきます!
藤原アナ、馬の牧場をお手伝い!
今回藤原アナが向かったのは、八ヶ岳を一望できる北杜市にある馬の牧場。
番組初、動物のお世話をする藤原さん。これまで動物とのかかわりは?
昔アメリカに住んでいて。お誕生日会とかによくポニーを出張で呼ぶんですよ。
藤原アナのまさかの過去が明らかになったところで、牧場に到着。
馬の老人ホーム!?養老牧場
出迎えてくださったのは、牧場長の大橋和明さん。
この牧場は、普通の牧場とは少し違うようで…
この牧場にいるのは、高齢になったり、ケガなどで現役を引退した馬たち。全国のオーナーから30頭ほどの馬を預かり、1頭1頭の特徴や健康状態に合わせた食事の提供や運動など、丁寧な飼育を行っているんです。
藤原アナがお世話をするのは ビスケット君!
今回藤原アナがお世話を担当する馬は、ビスケット君、25歳。人間でいうとおよそ100歳です!もともとは馬術競技馬でしたが、引退して山梨にやってきました。
初めて馬と対面する藤原アナ。あまりの大きさと予測不能な動きにビビって、のけぞってしまっています。果たしてこんな状態で、ビスケットのお世話はできるようになるのでしょうか?
養老牧場ならではの餌やり
最初のお世話は、「餌やり」。
今回藤原アナを指導してくださるのは、ビスケットがいる厩舎を担当している渡辺叔恵さん。
養老牧場ならではの工夫で、1日の餌やりは通常より多い6回。馬は胃が小さいため、ただでさえ食事を何回にも分けて与えるのですが、ここにいるのは年をとった馬。少量の餌を6回に分けて与え、消化の負担を減らす工夫をしています。
回数以外にも工夫があります。
馬に合わせて、草の種類、組み合わせ、合計量も変えているため、栄養価の違う3種類の草それぞれをはかりながら餌の準備をします。
早速藤原アナもお手伝い。「ルーサン」という草を500g、はかろうとしますが…
感覚がつかめず大苦戦。厩舎にいる10頭分の餌を準備するのに、とても時間がかかってしまいました。
餌の準備を終えたら、厩舎の端から端まで馬たちに配り、ようやく餌やりが終了。
いや~これを1日に6回…
常に次のごはんのことを考えながら準備するって、大変だなって思いました。
馬の部屋・馬房の掃除
続いての仕事は、ビスケットが外で元気に遊んでいる間におこなう、部屋の掃除。
「馬房」と呼ばれる馬の部屋には、ボロ(フン)やおしっこ、食べ残しの草などが散らばっています。
ビスケットのために馬房をキレイにしたいと意気込む藤原アナ。
フォークと呼ばれる道具を使って敷料をふるいにかけ、ボロだけを取りのぞきたいのですが...
うまくできずに苦戦していると、渡辺さんが助けに来てくれました。
たくさんの馬をお世話する牧場では、効率よく仕事を進めることも重要なんです。
初めての馬の手入れ
馬房掃除の後は、馬の手入れ。外遊び(放牧)で汚れた体をキレイにする作業です。
本格的に馬に触れる作業は初めてなんですが、何か気を付けることはありますか?
これまで「馬に負担がかからないように」「馬が快適に過ごせるように」と教えてもらってきた藤原さん。ここでも「馬のために〇〇するように」とアドバイスされるかと思いきや…
馬はやっぱりいつもじっとしてくれるわけではないので、予測が難しいんです。
人がけがをしてしまったら元も子もないですからね。気をつけましょう。
かわいいビスケットも、体重は500㎏。どんなときでも注意を忘れてはいけません。
手入れ①:蹄の裏の手入れ「裏掘り」
馬に足をあげてもらい、片手で支えながら足の裏に詰まった泥などを落としていく作業。
藤原さんがやってみると…
渡辺さんの助けを借りようやく足をあげてくれましたが、体重500kgのビスケット。
足を支えるだけで大変です。
重い足を支えながら、初めての裏掘りに夢中になっていたら…
いつもより長い時間足を上げていたからか、ビスケットが急に下ろしてきた足に反応できず、長靴の先を踏まれてしまいました。
幸いケガはしませんでしたが、「常に注意を払う」を徹底して、お世話していきましょう。
手入れ②:ブラッシング
体に付いた泥などを落とすブラッシングも欠かせません。
ビスケットを隅々までブラッシングした藤原さん。あらためて「本当に大きい!」と驚いていました。
手入れ③:タオルで体を拭く
ブラッシングの後は、温かいタオルで顔や体を拭いていきます。ビスケットはこのタオルで顔を拭かれるお手入れが大好き。顔を前に突き出して、拭いてくれるのを待っていてくれました。
手入れ④:蹄油(ていゆ)で乾燥防止
最後に、蹄(ひづめ)に油を塗って、大切な足を乾燥から守ります。
うまくいかない作業もありましたが、無事手入れが終了。
藤原アナお疲れ様でした。
同じ作業の繰り返し だからこその気付き
牧場の1日は、馬にストレスがかからないよう、基本的に同じ時間に同じ作業を行うことが大切です。
しかし、ただ同じ作業をすればいいわけではなく、馬の様子や馬房の状態などをよく観察して、健康状態やストレスを把握することが重要です。
5日間、牧場をお手伝いをした藤原アナ。初日はビスケットの大きさにのけぞってしまうほどでしたが、最終日には1人でビスケットを誘導することができるまでに成長しました。
藤原アナ 牧場仕事への「適性」は…?
今回のお手伝いはここまで。最後に、「牧場の仕事への適性」を評価してもらいました。
「藤原、貸してみた」シリーズ初、「積極性」で満点の5をもらった藤原アナ。
動物と暮らしたことがない割には、動物に対してぐいぐいといけました。あれもやりたい、これもやりたいって。
1日目2日目は、ひるんでうまくいかない感じでしたが、だんだんとビスケットの動きや性格を知っていく中で、「ちょっとくっついても、ここまでなら大丈夫」っていう思いだとか信頼ということがすごく感じられるようになっていました。この成長は、愛情を持って接する中でしか得ることができないと思うんです。コミュニケーションを取ろう、馬を知ろうっていう気持ちがすごく大きかったかなと思います。
ありがとうございます!馬を預けているオーナーさんの愛もありますし、渡辺さんのように温かい人にお世話してもらえたら、幸せだろうなって思いました。
ビスケットへのプレゼント
最後に、5日間お世話をさせてくれたビスケットに、大好物のニンジンを使った馬の形の手づくりビスケットを藤原アナが用意していました。
果たして、ビスケットは喜んでくれるでしょうか?
おいしそうに食べてくれたビスケット。藤原アナ、よかったですね!
牧場での仕事を終えて
最初は自分ではコントロールできない力の強さを感じて、うまくお世話できるか不安だったんですけど、朝「おはよう」って言いに行くと、顔を近づけてくれたりして、だんだん覚えてもらえているのも感じました。
馬の老人ホームがあるという事も知らなかったし、山梨の北杜に大事なものを託されているっていうのも、本当に感動しました。
牧場の皆さん、そしてビスケット、ありがとうございました!
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