四万十川の4万10円(しまんと)の結婚式??
- 2024年05月02日
最後の清流として知られる「四万十川」が流れる高知県四万十市。語呂合わせで「しまんと」となる4月10日、カップルが四万十川で屋形船に乗って結婚式を挙げるというユニークな取り組みがあります。20回目の節目を迎えたことし、取材してきました。
(高知くろしお支局 記者 澄田謙人)
「四万十」にちなんで4万10円で結婚式
高知市から西に100キロあまり。最後の清流として知られる「四万十川」が流れる四万十市は、4月10日を「四万十の日」と定めています。
2005年から屋形船を運航する会社などでつくる団体が、1組あたり4万10円の価格で結婚式を企画しています。
節目を迎えた船上結婚式
20回目となることしは全国から13組の応募があり、愛媛県東温市の本山整さん、奈緒さん夫婦が選ばれました。両家の親族とともに屋形船に乗り込んだ2人は、緊張した面持ちで三三九度の杯を交わしたあと、誓いのことばを述べました。
本山さん夫婦
「雄大な四万十川のように強く広い心を持ち、どんな困難も2人で乗り越えていきます」
そして、2人は指輪を交換し、船は三里沈下橋を目指します。
バージンロードは沈下橋?
三里沈下橋に到着した2人は、沈下橋をバージンロードに見立てたパレードに臨みました。新型コロナウイルスの影響で中止されていたため、5年ぶりに行われました。
2人は、鏡開きをしたり、参列した人に餅などを投げたりしたあと、家族などからのフラワーシャワーで祝福を受けていました。
新婦の奈緒さん
新型コロナの影響などもあり、5年越しの結婚式でしたが、無事にできてよかった
新郎の整さん
いつまでも夫婦仲よく会話の絶えない関係を築いていきたい
20回目の節目を迎えた「四万十の日」の船上結婚式は、ことしで一区切りとなりそうです。しかし、四万十市が運営を引き継ぎ、来年以降の開催に前向きな姿勢を示していて、来年の4月10日も「船上結婚式」が見られるのか楽しみです。