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高知 シリーズ海中世界『海の宝石』

  • 2024年02月29日

高知県の海や川の豊かな自然の魅力。こうちいちばんで「海中世界」としてお伝えしたシリーズの最終回。海中で輝きを増す海の宝石と呼ばれる生き物をご紹介します。
(高知放送局 カメラマン 岩崎温)

水中ガイド 松野和志さん

シリーズ海中世界では高知県西部・大月町にある柏島で水中ガイドをしている松野和志さんに生き物について教えてもらいました。

松野和志さん

海中で輝く“海の宝石”

冬の海では、角のような触角がある姿が特徴的なウミウシと呼ばれる生き物がよく見られます。様々な色や形があることから海の宝石とも呼ばれます。巻き貝の仲間で、陸上で言うとナメクジやカタツムリに近い生き物です。

水中ガイドの松野和志さん

冬は海藻を食べる小さなウミウシがいろいろ増えてくるのですごいおもしろいです

クチナシイロウミウシ

体長 約3センチ 水深10メートルで撮影

体は和名の由来となっているクチナシ色(少し赤みが入った黄色)で、背中に薄紫色のラインが入っているのが特徴です。

イガグリウミウシ

体長 約2センチ 水深15メートルで撮影

黄色の体と、先端がピンクの突起で覆われている姿が特徴的なウミウシです。和菓子を連想させる色彩が人気です。

松野さん

黄色の体に白いつのが生えて先っちょがピンクなんですよ。それもむちゃくちゃキレイです

ニセハクセンミノウミウシ

体長 約2センチ 水深10メートルで撮影

体は白みを帯びた半透明。背中にある突起が稲わらで作られた「みの」を背負ったような姿を連想させます。

松野さん

ハリネズミみたいにちっちゃいのが海藻みたいに擬態してると思うんですよ。背中にミノを背負っているみたいに見えるのもすごい面白いですよね

ウデフリツノザヤウミウシ

体長 約2センチ 水深10メートルの海底で撮影

色や形がアニメのキャラクターに似ていることから、こちらもダイバーに人気のウミウシです。

松野さん

アニメのキャラクターに似てて透けるような黄色で色合いもきれいやし、形もかわいらしいです

動画もご覧ください

2024年2月9日放送

高知 柏島への行き方

高知市中心部から車で高知自動車道と国道56号線などを使っておよそ3時間ほど、JRやバスなどの公共交通機関を利用する場合はおよそ5時間ほどで行けます。

  • 岩崎温

    高知放送局 コンテンツセンター

    岩崎温

    日本海や九州の磯焼けの海、沖縄のサンゴの異変など取材してきました。高知の海には20年ぶりに潜りましたが生き物の豊かさに驚きました。

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