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【全文】参議院徳島高知選挙区補欠選挙 候補者の演説

  • 2023年10月05日


 

 

議員の辞職に伴う参議院徳島高知選挙区の補欠選挙が10月5日に告示され、2人が立候補しました。
自民党の新人を公明党が推薦しているのに対し、地方組織を含め立憲民主党など野党4党が無所属の元議員を支援していて、与野党が対決する構図となりました。

告示日に候補者が行った最初の演説をそのまま掲載します。

広田一氏の演説

ただいま、ご紹介いただきました、ポスターの掲示番号1番の広田一でございます。
おはようございます、ご通行中の皆さんには、大変大きな声で申し訳ありませんが、出発式とはいえ、もうしばらくの間、どうかよろしくお願いを申し上げます、はい頑張ります。
いよいよ決戦の時がやってまいりました。
今回の参議院の補欠選挙、出直し選挙、私、広田一、無所属、徳島高知県民党の立場で挑戦します。
どうか皆さんよろしくお願い申し上げます。
今回の補欠選挙、出直し選挙は、高知県出身、自民党参議院議員の秘書に対する暴行が原因であります。
これに伴い国民の皆さんの血税が、10億円以上使われることになります。
党は違えど、同じ高知県出身者として本当に徳島県の皆さんには申し訳ないと思います。
今回の一件見ても、やはり合区の弊害が出ているな、このようにも思います。
しかし、当の自民党の高知県連、全く、反省の色はありません。
一個人の問題として片づけようとしている、党としてのけじめや総括もなく、結果として自民党高知県連で幹事長やっている方が候補者となる。
この姿勢を見た時に、この暴行事件には全く真摯に向き合っていない、このように思い大変残念であります。
しかも先般この徳島に、あの暴行事件を起こした参議院議員が所属している麻生派の麻生太郎さんが来てこう言ったそうです。
昨年夏の参議院選挙は徳島の中西さんが高知県民にお世話になった。
今度は高知県から自民党が候補者を出す、今回の補欠選挙は徳島県民が高知県民に恩返しをする番だ。
こういう趣旨のお話をされたそうです。
ちょっと待っていただきたい、今回の補欠選挙の原因作ったのは、高知県出身の麻生派に所属する参議院議員であります。
徳島の皆さんは、恩返しするどころか迷惑被っているのではないでしょうか。
なぜそんな言動をしてしまうのか、それはいろいろあっても、問題あっても、結局自分たち権力持ってる者が、候補者決めれば、それで徳島県民も高知県民も従うだろう、こういうふうにたかをくくっているからであります。
確かに私、広田一も言われました。
広田君、この広い広い徳島高知で自民党相手に選挙をする、これはあまりにも無謀だ、むちゃだ、こう言われました。
確かにそうかもしれません、しかも私は微力です、力が何もありません。
しかし皆さん、ここで誰かが立ち上がって声を上げなければ、今回の補欠選挙、不祥事を起こした自民党高知県連の中の、首のすげ替えで終わってしまいます。
そうなってしまえば政治に対する信頼を取り戻すどころか、ますます政治離れが進んでしまいます。
私は今できることとして、自民党に対して、もう一つの選択肢をつくっていく。
その事によって、10億円の血税を無駄にしない、民主主義の価値を守っていく、そのことを通じて一人でも多くの、徳島県民の皆さんにこの選挙に参加をしていただくことが、政治に対する信頼を取り戻す、はじめの一歩だと考えております。
どうか皆さん、私、広田一と、この徳島から、高知から、政治に対する信頼を取り戻してまいりましょう、よろしくお願い申し上げます。
今回の選挙は、国政選挙、今の岸田自民党政治に対する評価、これも問われます。
私は、岸田政権がやってること、そのすべてが悪いというふうには思いません。
外交、特に先の広島サミットは成功だったというふうに評価してます。
しかし残念ながらそれ以上に、今の国政は、在野にいる自分から見ても、あまりにも緩み、おごり、やりたい放題の政治になってしまっております。
あの自民党女性局の税金使ってのフランス旅行、あの自民党の衆議院議員の風力発電に伴う6000万円の事件、今回の、暴行事件もそうです、緩み、おごり、ひどすぎます。
また防衛費の、5年間で43兆円。
しかもこの物価高に、近い将来その財源確保するために、1兆円もの増税を国民の皆さんに強いようとしている。
私はかつて防衛大臣政務官をしてました、防衛力強化には一定の理解をします。
しかしその私から見ても、この5年間で43兆円というのはあまりにもやりすぎです。
しかも1兆円増税するならというのは論外であります。
そしてまた今の岸田政権、コロナ対策と称しての無駄遣いもひどいです。
12兆円もの予備費を計上、予備費というのは国会の審議が全く要りません。
それにかこつけて、200を超える基金を作って、そこに2兆6000億円ものお金を流す。
管理費と称して、お金がどこかに消えてしまっている。
そればかりではない、コロナ対策の委託費と称して、東京の大手のコンサル会社に1時間、時給で3万3950円払ってるんです。
この10月1日から徳島県の最低賃金上がりました、ここに集う働く仲間の皆さんが頑張った結果です。
しかしそれでも最低賃金は896円です、実に38倍違います。
こういった、たがが外れた放漫財政、税金の無駄遣いをしている岸田政権に、1兆円もの防衛増税をする資格などはありません。
皆さん、だけどどうして、こんな政治がまかり通ってしまうのか。
それは、今の国政もそうです、岸田自民一強独占状態にあるからです。
この徳島高知もそうです、すべての議席はオール自民党であります。
それに対して彼らは何と言うのか、自分たちが議席を独占し続けることが政治の安定だと言っております。
しかし誰のための安定なのか、私たちの生活実感に照らせば、それは安定ではなくむしろ弊害、停滞感、閉塞感の方がより強く大きくなっているのではないでしょうか。
私は今回の出直し選挙、自民一強独占に風穴を開けて、もう一度、政治に緊張感を作っていく、この事によって、徳島の皆さん、高知の皆さんの声は、自民党一つの声ではないんだ、もっと多様な声があるんだ、それを国政に届けるという当たり前の政治を、皆さんと一緒に実現したいというふうに思います、どうかよろしくお願い申し上げます。
今回の選挙戦で自民一強、崩すことができれば、それは徳島高知のみならず、日本の政治全体にも大きな影響を与えることができます。
その意味で徳島の皆さん、私、広田一と一緒になって、この徳島から日本の政治を変えてまいりましょう。
どうかよろしくお願い申し上げます。
私は政治を変えるとは、税金の使い方を変えること、このように訴えてまいりました。
皆さん先ほど申し上げた防衛費5年間で43兆円。
これは年間5兆円ずつ防衛費が増えていくことを意味します、皆さん5兆円あったら一体何ができるんでしょうか。
消費税は2%減税できます。
年金生活者の皆さんに対して1人あたり1年間12万円、年金額を増額することができる、これほど大きなお金なんです。
政治を変えるとは、税金の使い方を変えること、あのような無駄遣いを続けるんじゃなくて、吉野川市に行ったときに、美馬市に行った時に、耕作放棄地を見て改めて思いました、もっと食料が自給できる国づくりにしないといけない。
年金生活者の方とお話しして、もっと生活を下支えする年金制度を確立をしないといけない。
なかなか賃上げができない。
中小企業の皆さんとお話しした時に、賃上げができるように、社会保険料の減免に、税金を使っていかなければいけない。
まさしく今の徳島高知の皆さんの生活は苦しいです、政治は生活なんです。
物価上がる、ガソリン代は上がる、保険料上がる、しかし実質賃金は下がり続け年金も下がる。
特定の業界にお金をばらまくんじゃなくて、今必要なのは国民の皆さんに直接、行き渡る税金の使い方に変えるべきです。
岸田政権のガソリンの高騰対策、これは筋が悪いです。
なぜ石油の大手元売り会社に私たちの税金6兆円以上、補助金として出すんでしょうか。
これでは町のガソリンスタンドも、私たち消費者にも直接のメリットはまったくありません。
本来はそうではなくてこの際、消費税との2重課税になっているガソリン税を減税する事の方が、よっぽど筋が通って、また理にかなった、そして何よりも、国民の皆さんにとって直接的にメリットを感じることができる政策ではないでしょうか。
今回の参議院の補欠選挙を通じて私はこのガソリン税の減税のあり方、訴えていきたいというふうに思っております。
皆さん政治を変えるとは税金の使い方を変えることであります。
私はこれまで高知で2期12年間、参議院議員を務めてまいりました、また衆議院は1期4年間務めさせてもらいました。
この間に東日本大震災のときの防衛大臣政務官、あの悲劇の小学校といわれる大川小学校に捜索活動にも行きました、自衛隊の皆さんとあの国難に立ち向かいました。
そのことを通じて、あのような悲劇をもうこの徳島高知で起こる南海トラフ地震では繰り返さない、これが私自身の原点であります。
そして国土交通委員長時代にはこの徳島にも関係する、高速道路の整備、ミッシングリンクの解消、南海地震対策、治水対策、観光振興、またJRをはじめするこの公共交通の維持の問題こういった課題にも取り組んでまいりました。
皆さん今回の補欠出直し選挙は、自民党参議院議員の暴行事件という突発的な選挙、そして残された任期は1年9か月という短い任期です、ここで求められるのは即戦力であります。
私はこれまでの経験を生かして、徳島の皆さん高知の皆さんの声をすぐにでも、国会に届ける議員として皆さんの期待に必ず応えてまいります、どうかよろしくお願い申し上げます。
最後に、今回の選挙にあたって本当に立場の違いを乗り越え、党派を乗り越え多くの皆さんが応援をいただいております。
政治に対する信頼を取り戻そう、今の一強独占政治に風穴を開けて、政治に緊張感を作っていこう。
そういった旗の下に、党派を超え立場の違いを超えて集まっていただきました。
その皆さんに重ねてお願いするのは恐縮ですが、この徳島での戦いは本当に厳しいです、私自身は知名度ゼロです、何の実績もありません。
しかし先ほど申し上げた旗のもとに、皆さん結集していていただいて、力を合わせれば必ずこの選挙を勝ち抜くことができます。
私、広田一、最後の最後まで頑張ってまいります。
どうか皆さんご支援を私、広田一に賜りますように、心から、心よりお願い申し上げまして出発式にあたっての決意の言葉といたします。
どうか皆さん、よろしくお願い申し上げます、よろしくお願い申し上げますありがとうございました、頑張ってまいります。

西内健氏の演説

 

みなさんおはようございます。
本日はですね、党本部より茂木敏充幹事長、また友党からは谷合正明参議院議員、本当に、応援に駆けつけていただきました。
そして高知県内の首長の皆様方、また私をいつも支援していただいている皆様方、本当に朝早くから大勢お集まりいただきまして心より感謝を申し上げます。
さて私、8月18日にこの高知県と徳島県の両県の代表として決まり、約45日少し、この両県を歩かせていただきました。
本当にですね、人口減少また少子化、高齢化、過疎化、こういったさまざまな課題を抱える両県の中で、私は今回の選挙戦ずっとですね、持続可能な地域をどのように維持していくのか、これを訴えてまいりました。
建設業の方々、そして医療看護介護の皆様方、また物流こういった社会インフラを支えてきた、生活インフラを担ってきた、こういった社会の基盤が、底が抜けようとしているんじゃないか、そういう危惧をいつも持ってきました。
そしてその上で働く農林水産業の皆様方、また商工業の皆様方、これら社会を支えてきた人々、こういう人々の暮らしを守るのが私は今回の戦いだと、そのように思っています。
これらの人々の生活を守るそのために、地方の声をしっかり届けていかなければならない、改めてその決意を固くしたところであります。
さて、この選挙戦先ほども申しましたが、約40日少しの活動期間の中で両県を回らせていただく本当に長いようで短い、時間がない中でいろんな人にお会いさせていただきました。
さまざまな方々の支援をいただき、ようやくこの場に立てたことを心から感謝を申し上げます。
相手候補、さすがに5回も国政選挙を戦ってます。
私、この初めての選挙戦、本当に40数日でどこまで戦えるのか当初は不安でございました。
しかしながら本当にですね大勢の方々、両県の本当に皆さんの方々、今日も徳島からわざわざ応援に駆けつけてくれている方々もいます。
そういった方々に背中を押されてようやくこの場に立つことができました。
残りといいますか、きょうから始まる17日間これが本当の勝負だと思っています。
この17日間で何とでもなる今回のこの選挙戦でございます。
ぜひ皆様方に、この西内健に、いま一度お力をお貸しください。
皆さんで一緒になって戦う、それが今回の選挙だと改めて感じています。
ぜひ皆さん、いま一度、いま一度のお力をお貸しください。
本当にこの選挙戦で最後まで一緒になって戦い抜かせてください。
どうかどうかよろしくお願いを申し上げまして私の出陣にあたってのあいさつとします。
どうかよろしくお願いいたします。

投票は10月22日

投票は10月10日に告示される衆議院長崎4区の補欠選挙と同じ10月22日に行われ、即日開票されます。

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