ページの本文へ

読むNHK北九州

  1. NHK北九州
  2. 読むNHK北九州
  3. 卓球界期待!石田心美選手

卓球界期待!石田心美選手

  • 2024年04月17日

北九州市の女子卓球選手、石田心美さん(いしだ・ここみ)は新中学1年生の12歳。ことしの全日本選手権では4回戦まで進み、大きな注目を集めました。パリオリンピックの日本代表にも選ばれた、北九州市出身の早田ひな選手(はやた・ひな)を目標にしています。

取材 石井直樹 記者

卓球界期待の12歳

全日本選手権(1月)

北九州市に住む、石田心美さん。この春から中学生になった、12歳です。小学6年生で臨んだ、ことし1月の全日本選手権では高校生や大学生を次々と破って4回戦まで進み、大きな注目を集めました。

自宅には、これまでに獲得したメダルやトロフィーが多く並べられています。

全日本選手権の目標は1勝だったけど、3勝できたのでびっくりしました

幼少期の心美さん

心美さんが卓球を始めたのは4歳の時。祖父母や親が卓球の指導に携わる卓球一家に育ちました。

【母親の石田有未さん(いしだ・ゆみ)】
体が小さいからどこまでいけるんだろうというのはずっと思っていたけど、卓球が好きだったので一歩一歩進んでいけたのかなと思います

世代を超えた選手と練習

高校で練習をする心美さん(右)

現在心美さんが主に練習しているのは、所属している卓球クラブではありません。高校卓球の強豪で、早田ひな選手の母校でもある中間市の希望が丘高校です。よりレベルを上げようと、おととしから高校の練習に参加しています。

高校で練習をすると、小学生のボールよりも重いボールが打てるので、全日本選手権で大学生と試合をしてもとれるボールが多くなりました

一緒に練習する生徒たちも、心美さんの実力には一目置いています。

【中学時代全国大会で3位 大野紗蘭さん(おおの・さら)】
ミスが少なくてコースをよくつかれて、自分がとれないことが多いです

【キャプテンの磯村茉夢さん(いそむら・まなむ)】
高校生にも負けないぐらいの球の質でとても練習になるし、モチベーションが上がる存在だと思います

指導するのは 名指導者の祖父

心美さんの指導の中心を担っているのは、希望が丘高校卓球部の総監督で祖父の石田眞行さん(いしだ・まゆき)です。

これまでに、早田ひな選手やオリンピック2大会連続出場の岸川聖也さん(きしかわ・せいや)など日本を代表する選手を多く育成した指導者です。

心美さんには選手として大きな可能性を感じています。

心美はポテンシャルはあると思います。潜在能力は高いものを持っていると思いますので、早田に近づくには継続的なものがどれだけできるか、意志を持ち続けられるかだと思います

中学でも一歩一歩前へ

4月から、中学生になった心美さん。これからも祖父の眞行さんの指導を受けながら、さらなる上達を目指して心と技を磨きます。
見据えているのは、4年後のロサンゼルスオリンピックのさらに先、2032年オーストラリアのブリスベンオリンピックです。

早田ひな選手のように、感謝とか応援をされるような選手になりたいです。8年後のオリンピックで、メダルを獲得できるようにがんばりたいです

取材後記

私が初めて会ったのは、心美さんが卓球をしているときでした。心美さんはとても大きく、表情も強く見えました。しかし、一歩卓球台を離れると12歳の女の子。先輩たちと楽しそうに話している様子や、お母さんと仲よく歩いている姿がとても印象的でした。自宅で趣味の色ペン集めを教えてくれたときも、卓球の時とは違う笑顔を見せてくれました。
ここから地元でさらに飛躍し、オリンピックの舞台で最高の笑顔を見られることを楽しみにしています。

  • 石井直樹

    北九州放送局 記者

    石井直樹

    2019年入局
    経済・スポーツ担当
    趣味は草野球とゴルフ

ページトップに戻る