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【被災地の声】穴水町 地震で被害受けた道路が復旧 循環バスが再開「復興へ、小さな一歩」

  • 2024年02月20日

2024年1月1日に発生した、石川県能登半島地震。

2月19日午後2時の時点で、石川県内で「災害関連死」の疑いを含め、241人の死亡が確認されています。

穴水町では地震で被害を受けた道路が復旧し、循環バスの運行が再開しました。利用者からは「助かっている」との声が聞かれました。

穴水町 循環バスが再開

地震の前は町の中心部で100円の料金で利用できる循環バスを運行していました。

しかし地震で道路が被害を受け、運休。

それから1か月半あまり、町は道路の復旧にあわせて運行を再開させました。

走るルートは地震前とは異なり、避難所となっている公共施設と医療機関、駅など最小限のルートに変更、運賃は無料です。

「40~50分かけて歩いてました」

早速、最初の便に乗った70代の男性に話を聞きました。

「助かっております、本当に」

バスが運休していた間はどうしていたのかをたずねると。

「歩いて会社まで行っていました。仕事場で片づけもありますので、その用事に行っています」

男性は視力が弱く、車を運転することができないということです。

「会社まで距離がありますので、歩いて40~50分かかります。地震で道がでこぼこなもんだから、視力も弱いもんだから足元が悪いので気をつけて歩いています。40~50分かかっとったのが、バスだと4、5分で着くもんだから、本当にありがたいと思ってます」

「すごく小さな一歩かもしれないけれど」

運行は平日に1日3本の予定です。

のと鉄道の穴水駅では、午前8時半と正午、それに午後3時半に出発します。

けさの始発の便には70代の男性が早速乗り込み、職場近くのバス停まで利用していました。

一方、町ではこれまで運休していた中心部と郊外を結ぶバスについても、便数を週1回に減らした上で、きょうから無料で再開させました。

利用する際には、事前に町の社会福祉協議会に電話で予約が必要だということです。

穴水町観光交流課 牛谷政樹課長補佐
「まずは無事に走らせることができたことをホッとしております。1日も早く公共交通が通常どおりに走ることが復興につながると思います。きょうはすごく小さな一歩かもしれませんけれど、こういうことを積み重ねて、通常の生活に戻れるよう頑張っていきたいです」

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