全国男子駅伝 ひろしま男子駅伝 新春の安芸路を駆ける!広島チーム 大学生・社会人
- 2024年01月19日
新春の広島を舞台に「都道府県対抗 全国男子駅伝」が1月21日に開催されます。地元・広島チームの選手たちの人柄が伝わることばをピックアップしました。最終回は、大学生と社会人です。各選手のインタビュー動画はNHK広島放送局のX(旧Twitter)でも公開しています。あわせてお楽しみください!
(広島放送局アナウンサー 高木修平・武本大樹・鳥山圭輔・松井大)
三原市を元気にしてくれて、ありがとう
「なぁ、玄ちゃん。4年間の苦しかった、4年間の頑張った思いをラスト1キロ、残り3分にかけよう!」という、原晋監督の監督車からの声かけに力をもらい、走り切った箱根駅伝9区。“最初で最後”の箱根駅伝は最高の結末が待っていました。地元に帰省した際にかけられたことばが最高のご褒美になりました。
中野がいなければ途中でやめていた
今回、ともに広島を背負う中野翔太選手は世羅高校時代の同級生です。「中学時代はライバル、高校時代はチームメイト。大学に入って中野がどんどん結果を残して、どんどん遠ざかっていった。中野のおかげで自分も負けていられないという気持ちで腐らず頑張ってこられた」と存在の大きさを語りました。
たすきをつなぐのが、楽しみな気持ちでいっぱい
中野選手と広島チームで走るのは5年ぶり。5年前は4区と5区でたすきをつないでいます。大学生・社会人の区間は3区と7区。実際にたすきをつなぐことは叶いませんが、お互いの成長した姿をふるさとの人たちに見せたいと意気込んでいました。
あの姿を自分が見せる番
5年前は大学生の先輩からたすきを受けた倉本選手。「すごい走りを間近で見せてもらった。同じ姿を後輩たちに見せられたら」と中高生を引っ張っていく覚悟を示しました。
いや、うれしかったです
大学に入ってからはずっと倉本選手の前を走ってきた中野翔太選手。自身3回目となった最後の箱根駅伝は悔しい結果となりました。「倉本選手の活躍は少し悔しさもあった?」と質問すると、「いや、うれしかったです」と即答した中野選手。「結果を出せずにかなり苦しんでいたのは、少しですけど見ていた。苦しい中でずっと頑張ってきた倉本が最後に区間賞。積み重ねというのは大事だなと思いました」と素直な思いを口にしました。
ちょっと面白いというか 楽しいというか
中央大学のチームメイトとも各都道府県にわかれて競い合う全国男子駅伝。「駅伝シーズンに入ってからは特にチームとしての雰囲気でずっとやっている中で、一緒に戦えることを楽しみたい」とワクワク感をにじませました。
ギリギリですね(笑)
学業も佳境に入る大学4年生のこの時期。試験のため、広島チームには一日遅れの合流です。「やらなきゃいけないことなので、しっかりやりたいと思います」と卒業への決意も口にしていました。
何とかするから、気楽に走っていいよ
「僕も高校時代に先輩方に勇気、勢いをもらって走ることができた」と中野選手。「中高生に勢いを与えたいし、気楽に走ってほしいと思います」と淡々と、熱く語りました。
恩返しの大会
広島市の美鈴が丘中学校、基町高校、広島大学の出身。現在も広島に拠点を置く中電工で活動する相葉直紀選手。この駅伝は「支えてくれた方々が身近にたくさんいる。直接恩返しできる大会」と語ります。去年は平和公園の近くに会社の同僚などが応援にかけつけ、「情けないところは見せられないな。本当に100%の力を出し切ることができた」と入賞のフィニッシュテープを切りました。
緊張すると思うけど、自分の力をしっかり出すんだよ
妻の詩奈子さんが去年のレース前にかけてくれたことば。「今の自分にできることをしようかな」と落ち着いて走ることができたと話します。
全員が自分のパフォーマンスをできるように
レース3日後に33歳の誕生日を迎える相葉選手。「中学生、高校生、大学生、社会人が団結して戦う。しっかりコミュニケーションをとりたい」とチーム最年長としての役割を語っていました。
彼は将来、またきっと広島代表に入ってくれるはず
去年、広島チームを入賞圏内に押し上げる活躍をした、西条農業の田原琥太郎選手。「どうやったら強くなりますか」など、相葉選手にたくさんの質問をしてきたのが田原選手だったと言います。ことしも当初エントリーされていましたが、けがのため、登録変更となりました。「本人が一番悔しいと思うけど、彼は将来、またきっと広島代表に入ってくれるはず。その時に私も一緒に戦えるよう頑張ります」と後輩にエールを送りました。