シラベルケーネ! 自転車のヘルメット かぶらないといけない?
- 2023年04月18日
皆さんが抱いた疑問を徹底的に調べる新コーナー「シラベルケーネ!」が「お好みワイドひろしま」で始まりました!第1回は「ちょっとした買い物に行く際にも、自転車のヘルメットはかぶらないといけない?」という疑問を調べました。
(NHK広島放送局 亀山真央)
🚴ヘルメットの着用は努力義務
ヘルメットの着用は道路交通法の改正で4月から自転車に乗る全ての人を対象に“努力義務”になりました。ちなみにこれまでは13歳未満の子どもに対して、保護者がヘルメットを着用させることが努力義務となっていました。
ですから、疑問に対する回答としては、自転車に乗る際のヘルメットの着用は、義務ではないので制度上の罰則はありませんが、距離の長い短いに関係なく、強く促されるものということになります。
今回の努力義務化について広島市内で自転車に乗る人に聞いたところ、さまざまな受け止めが聞かれました。
努力義務になったのは知らなかったですね
着けなければいけない状況なので着け始めました
まだ様子見をしています…
自分の身を守るため着け始めました
🚴努力義務化で変化も
着用の努力義務化に伴って、さまざまな変化が生じています。広島県内に14店舗を展開する自転車の販売店では、ヘルメットは品薄の状態が続いています。制度が変わる前のことし3月にかけて売り上げが大きく伸びたといいます。
店員の伊藤界円さん
例年の5倍から10倍くらい売れています。現状はメーカーにも在庫がなくて、生産が間に合っていないような状態です。メーカーによっては次の入荷はことし夏以降というような見解をもらっています。
広島市の中心部で自転車の時間貸しのサービスをしている運営会社では、着用の努力義務化を受けて、貸し出し用のヘルメットの数をこれまでの大人用10個・子ども用10個から、さらに100個増やすことを決めました。衛生を保つために洗浄機も、新たに導入する方針です。ただ、現状では、ヘルメットの貸し出しを希望する人は決して多くはないといいます
運営会社 田中真一さん
利用者からのヘルメットについての問い合わせは、“ポツポツ”という感じです。借りていく人もいますが、そこまで多いという感じではないというのが肌感覚です。
運営会社側の言葉どおり、自転車を利用する人たちの中にはヘルメットなしで乗る人も数多くいました。貸し出し自転車サービスの運営会社と協定を結び、自転車を活用した都市づくりに取り組む広島市は“自転車に乗るときはヘルメットはかぶるもの”という意識を高めてもらう工夫をしたいといいます。
広島市 自転車都市づくり推進課 柴田知子課長
貸し出しの自転車を使うときにダウンロードするアプリの中で、ヘルメットの重要性を呼びかけていきたい。ヘルメット着用の考え方が浸透して、利用者には面倒でも持ち歩いてもらえるような環境にならなければと思っている。
🚴着けたほうが安全!ヘルメット
ヘルメットを着けないと危ないという結果は実験で明らかになっています。自転車どうしの出会い頭の事故を想定したJAFの実験では、着けていなかった場合の頭部への衝撃は、着けていた場合と比べて17倍大きくなることが分かりました。
それでは、正しい着け方のポイントは?
自転車販売店の伊藤さんに伺いました。
- 前後正しく!
- あごひもは必ず締める!
- ヘルメットの前の部分は眉毛の位置に合わせる!
実は広島県の自転車ヘルメットの着用率は努力義務化する前の段階で4.2%(広島県警調べ)にとどまっています。「罰せられることがないなら別にいいんじゃないか…」なんて思うかもしれませんが、自分や大切な人の命を守ることは間違いないので、自転車に乗る際のヘルメットの着用が広がるといいと感じました。
🔍🔍🔍質問募集!🔎🔎🔎
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