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G7広島サミット 被爆者からのメッセージ 朴南珠さん

  • 2023年04月13日

朴南珠さんは、13歳の時に爆心地から1.9キロの地点を走る路面電車の中で被爆しました。原爆投下による爆風で自宅は倒壊しましたが、在日韓国人の朴さん一家は日本に身寄りがありません。原爆投下後も広島にとどまりバラックで生活しました。母方の伯父を探しに爆心地付近に入った父は、その後たびたび吐血し、働くこともままならない状況が続きました。あまりにつらい記憶に、原爆投下から50年は当時のことを思い出さないようにしてきたという朴さん。ある時、広島市の平和公園で小学生に話しかけられ、みずからの被爆体験を語りました。そのことをきっかけに、多くの人に核兵器の残虐性を知ってもらうことで同じ過ちを繰り返さないようにしてほしいと、自身の体験を証言するようになりました。敬けんなクリスチャンである朴さん。2019年にローマ教皇が広島を訪問した際、「平和のための集い」に出席し、ことばを交わしました。首脳たちへの、朴さんからのメッセージです。

『地球の様に丸くやさしい平和を祈ります』

朴南珠さん(90)
「原爆という大変な兵器に出会い、平和がどれほど大事なことなのか、身をもって知りました。人の命はみんな同じです。人に優しく、自分にも優しく、人を大事にすることが平和につながるのではないかと思います。首脳たちには、お互いに平和のために話し合いをしてほしいと思います。争いじゃなく、振り返りながら平和を求めて話し合いをしていくことが大事だと思います」

(年齢は取材当時です)

G7広島サミットに向けて(日本語)

Message to G7 world leaders (English)

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