お好み×コネクト 松尾剛キャスターの日常に迫る!
- 2023年03月27日
NHK広島放送局のアナウンサー、久保田拓人です。アナウンサー生活もこの春で2年目。さらなる成長を目指して頑張る毎日です。そんな私にうってつけの疑問を視聴者の方からいただきました。「松尾さんの日常を知りたい」。そう、松尾さんとはお好みワイドのキャスター、松尾剛アナウンサーのこと。大先輩に密着し、いただいた疑問を解決するとともに、アナウンスの技を学ぶことにしました。
(NHK広島放送局アナウンサー 久保田拓人)
10:00 朝のルーティーン盛りだくさん
松尾さんの出勤を待つため、スマホを持って局内のエレベーターの前で朝から待機。午前10時になると、松尾さんが登場しました。淡いカーキ色のコートにグレーのストール…。素敵なコーディネートでしたよ。席に座った松尾さんに、すかさずモーニングルーティーンを聞いてみて驚きました!
会社に来るまではどうやって過ごしているんですか?
松尾剛アナウンサー
僕、ふだんの目覚ましは朝6時なんだよね。で、起きてコーヒーを入れる。コーヒーを飲んだらお昼ご飯を作って、朝ご飯を作って。洗濯機をまわして、新聞を買いに行って、新聞を読みながら朝ご飯を食べて、洗濯物を干して、身支度を整えて出勤となると、だいたいこの時間なんだ。
私、久保田は朝ぎりぎりに起きて、顔を洗ったら着替えて、ご飯も食べずに出発…。朝活を充実させるべく頑張りたいと思います…。
10:30~14:30 日中も大忙し!
私のインタビュー取材と朝のメールチェックを終えると、松尾さんは夕方の「お好みワイド」放送に向けて1回目の打ち合わせに参加します。番組メインキャスターの松尾さん。番組の責任者とニュースの順番を確認します。その後は息つく間もなく、新年度の番組リニューアルに向けての準備に参加します。スタジオのデザインやカメラの位置は適切かを確認。アナウンサーの目線は欠かせません。
昼食をとることができたのは午後2時のこと。松尾さんのメニューは決まっているんです。それが、毎朝作るサンドイッチ。この日は全粒粉のパンに黒コショウ味のサラダチキンをメインの具材に挟みました。この日はそのサラダチキンにケチャップとスパイスをかけて味付けをしました。
飽きないようにマヨネーズをかけたり、サラダチキンの味を変えたりもするそうですよ。そして、おともは毎朝豆をひいていれるコーヒー。豆は細かくひいて低温のお湯で抽出するのがこだわり。デザートにはイチゴ(へたも切ってある!)も用意してありました🍓。おいしそうだなと見ていると、ここで松尾さんから質問が…。
そういえば、お昼ご飯へ一緒に行ったことないね。
おじさんと昼飯行こうよって言われるのどう?
うれしいですよ!
でも、いつもサンドイッチ食べてますよね…
14:30~ 本番に向けて準備は加速!
遅い昼食を済ませたあとは、夕方の放送に向けて打ち合わせが続きます。まずは午前中に一度行った「お好みワイド」のもの。新しいニュースが入っていないかを確認するとともに、翌日の番組のラインナップも共有するために行います。続いて、気象予報士の岡田さんとあすの天気のポイントを打ち合わせします。
それを終えると、放送用の衣装に着替えてメイクも済ませます。さらに、“試写”と呼ばれる映像の確認作業にも参加。準備が加速化します。
16:30~ 原稿の読み方に秘密が…
本番開始まで2時間弱。ニュースの原稿がそろいだし、松尾さんは読みの練習を始めます。私、久保田は思っていました。「松尾さんのニュースの読み方は正確で、自然で内容が入ってくるなあ」。その秘密を探ってみると、こんな秘密がありました。
アナウンサーは練習の際、原稿に印を書き込むことが多いんですが、松尾さんの場合は似たようなことばが相次いで出てくるときは読み間違えないように、必ず印を書き込むそうなんです。私も真似しようと思いました。
18:10~ いよいよ本番!
いよいよ迎えた本番。松尾さんは読み間違えそうなニュースもミスなく伝えていました。当たり前のことのようで本当に難しいんです。仮に少し言い直しが発生したとしても、しっかり落ち着いてカバーをすることで引きずらないことも、正確で自然なニュースの読みにつながるそうです。松尾さんを1日密着した私、久保田。アナウンサーとしての所作や原稿の読み方など、たくさんのことを学ぶ機会になりました。
実は私、4月からは鳥取放送局に異動して勤務を始めます。広島ではアナウンスの業務以外にも大雨やG7広島サミットの取材も担当しました。この1年間の出会いと学びを心に一生懸命頑張ってきます。これからも久保田拓人とNHKをよろしくお願いします!