聞かせて!ママのホンネ 「母親×働く」
- 2023年07月19日
「母親×働く」ママたちがぶつかる壁とは?


こんにちは、森直美です。
私自身、子どもが生まれる前は子育てをしながら働くことに
特別、不安は抱いていませんでした。
でも、子どもが生まれてから復職しようと思ってもさまざまな「壁」があるのだと
痛感しました。
今日は、働く/働きたいママたちのホンネを聞いてみました!
子どもがいる家庭のうち、母親が働いている家庭は何割か知っていますか。
国の調査によると、なんと2004年では半数だったのが8割近くにまで増えているんです。

出産後も働きたいと思ったときに、どんな壁を感じるのか。
子育て中のママたちに集まっていただき、そのリアルな声を聞いてきました。
「子どもの預け先をどうするか」や「生活に合う時間の仕事を見つける難しさ」、
「子どもが病気になったときについて」など、さまざまな声が出てきました。
中でも共感が多かったのが、今まさに仕事探し中というママの悩み。
「夫が丸1日不在の日もある中、小さな子ども2人を1人で見ながらフルタイムで働けるのか・・」といった不安でした。

の母
出産前に勤めていた仕事はフルタイムしか働き方がない。
フルタイムはいまの私の時間と体力の点から無理だよ、と感じた。
2時間ぐらい働ける場所があれば働きに行くかな・・・と思うが
求人サイトとかハローワークでどんな条件にしたら
そういう(希望する短時間の)仕事が出てくるのかが分からない。
自分の希望に合った仕事を見つけるのが難しい といった声はほかにも。
こちらのママも、子どもが小さいとき仕事探しに苦労したそう。

自分がやりたいことをやっていきたいっていう欲望はあるけど、
見つかる仕事は自分がやりたくない内容で・・・。
子育てと葛藤しながら「結局、自分って何なん?」と、
さまよったのが長かったです。

めっちゃ分かる・・・

小っちゃい声で「めっちゃ分かる」と言われてましたが同じ経験が?

転職活動中、興味がありそうな仕事は必ずフルタイムで土日祝勤務でした。
でも、子どもに優しそうな職場は私の苦手な事務が多かったりして。
・興味があるけど働きづらい
・苦手だけど子どもに優しい環境
どっちも天秤にかけるような感じだったので、すごく今の話に共感しました。

子どもがいることで、
働く条件が厳しく限定されてしまったりして
自分が希望する仕事ができない、という壁があるんですね。
そうした制限によって希望する仕事を選べないことが続くと、
自分を否定されたような気持ちになって自信が無くなるといった
声もよく聞きますよね。
働く意欲はあるからこそのジレンマかもしれません・・・
働き始めても続く壁とは?
さらに、折り合いをつけて働き始めたとしても感じる壁もありました。

「子どもが熱を出すと、絶対ママがむかえにいく」ってところです。
特に保育園に入れたての1歳・2歳のあたりすぐに熱を出していたんですが
そのとき必ず対応が私だったな、と。
ママが子どもの対応をするのが普通みたいなところが、少し働きずらくさせていたかなというのはあります。

働いているのはパパもママも一緒なのに、ママが迎えにいくことが多いというか。周りを見ても、ほとんどそうですよね。
みなさん頷いていらっしゃいますけど、どうですか?

それについては何度も夫婦ゲンカが勃発してきました。
あるあるだと思うんですけど、男性って今日残業だからってライン一つで済ますじゃないですか。
でもこっちは残業したいなって思った瞬間に
「じゃあ子どもを迎えるのを誰に行ってもらおう」「夕飯どうしよう」とか、
いろいろ考えることがあるじゃないですか。
なので、残業ももう気軽にはできないなっていうのをすごく感じました。
子育て=ママが主体という夫婦間の意識のギャップにぶつかった経験が
参加したみなさんあったようです。

まずは、ともに子育てする夫の意識が変わることが、
母親の働きやすさを後押ししてくれるかもしれませんね。
「母親×働く」ヒントを探る
母親となって働こうとしたとき、ぶつかるさまざまな壁。
ではどうしたらいいのでしょう?
家庭の事情はさまざまで、これが正解!というものはありませんが
これから働こうとするママたちのヒントになればと、
母親の就労支援を行う方にポイントを伺いました。

岡本奈美さんが活動するのは、広島県がママたちの再就職を支援しようと立ち上げた
「わーくわくママサポートコーナー」。

ここでは「働きたいけど何から始めていいのか分からない」「ブランクがあるので不安」などの悩みに女性のキャリアカウンセラーが無料で相談に応じ、その人ごとに合った就職準備を応援しています。
さらに子どもを連れて外に出かけるのが難しい人向けにWEBでの相談も受け付けています。
(※WEBも相談無料 ※要予約)
広島市・福山市に設置された窓口では、同フロアにマザーズハローワークもあり
相談後スムーズに求人紹介を受けることもできるそうです。

個別相談のご利用中、無料でお子様の見守りも行います。
授乳スペースやおむつ替えスペースもあるので、お子様連れも安心です。
就職活動中の「子どもの預け先や費用が不安」「希望の求人があってもすぐに応募しにくい」という声を受け、就活時における託児料支援を行っています。
WEB相談の方も同様に支援を受けられますよ。
働き始める前のポイント

相談に訪れたママたちに配布している「アクションノート(就職ナビゲート冊子)」。
就職活動前にどんな準備をすべきか、子どもの保育情報などさまざまなポイントが詰まっています。
この中から、キャリアカウンセラーの岡本さんに押さえてほしい2つのポインを教わりました!
ポイント① 目的と希望条件を明確にする

目的が漠然としていては仕事を探すのも難しく、モチベーションも続きません。
仕事を探す前に、自己分析をすることが大事なんです!



例えば、働く目的で一番近いものは、「経済面の必要から」なのか、「社会や人との関わり」なのか、「精神的な満足」なのか。
希望条件を書き出し、優先順位をつけてみましょう!
頭の中が整理でき、自分の「ありたい姿」「大切にしたいもの」「強みや弱み」が見えてくるそう!

譲れない条件を明確にできれば漠然と探すよりも、軸ができるので
仕事探しもスムーズになりますし、事前に考えがまとまっていると
その後の面接でも自分の考えを話しやすく なりますよ。

3年後、5年後の欄もありますね

今の環境だけで仕事を決めるのはもったいない。
短期的に考えるのではなく長期的に考えることでキャリアプランがみえてきます。
例えば、自分が求めるやりがいある職種をいまは優先的に選べなくても、
将来的にその仕事に生きるスキルを得られる仕事を選択肢に入れてみたり。
自分の人生を歩むこともあきらめず先を見据えてキャリアプラン・ライフプランをたててみてほしいと思います。
ポイント② 働いた際の生活を「家族」とイメージする

どうしてもママが育児の主体な家庭が多いという声は聞きますよね

働くママたちに集まってもらったときも、みなさん仰っていました!

母親が働きに出る=家庭での生活にも変化が出る ということを
家族と一緒に理解することで、自然とどう行動すべきかが見えてくるんです。
特に、 家事・育児の分担がどう変わるか? どう変えることができるのか?
という点を話し合っておけば、働き始めたあとの生活もスムーズかと思います。


確かに、働くママたちの中には
「予測できない子どもの急な発熱などの対応を、事前に夫と話し合って対応策をつくっておいた」
「夫にもうちょっと早く帰れないかなど、会社に聞いてみては?と促してみたら
想像よりも会社の理解があり、以前より夫の育児分担が増えた」
など家族と話し合ったことで、育児をしながら働くうえでの負担が少し減った
という声もありました。

また、求人というのは昨日あったものが翌日には無くなっている場合もあります。 そのため事前に働いたあとの生活イメージを家族と話し合っておくことで
希望する求人を逃さないことにもつながります。

家庭の事情や、抱えられる課題は人それぞれです。
その人にあった就職活動ができるよう、我々もママたちを応援するため
今後もしっかりサポートしていきたいと思います。
また、今すぐ就職したい方だけでなく、
1年後2年後を目指して就職を希望する方のご利用も歓迎しております。
詳しくは「わーくわくママサポートコーナー」のホームページ
広島県の以外の方も、各県の「マザーズハローワーク」のホームページなどをご確認ください。
★「ひるまえ直送便」のこれからの放送内容は、ホームページでご確認ください。
→https://www.nhk.jp/p/chugoku-hirumae/ts/DKPRN351YZ
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