お好み×コネクト 塔の上に人!いったい何してる?
- 2023年03月22日
「散歩をしていたら塔の上に人が…!」。皆さんの情報や疑問から取材を進める「お好み×コネクト」でこんな投稿をいただきました。この人は塔の上で一体何をしているのか、取材してきました。(広島放送局アナウンサー 岡崎太希)
人が登っていた“塔” 実は…
情報と画像をいただいたのは尾道市の西崎育雄さん。西崎さんは「見るのも怖い!」と話していました。実はこの“塔”は尾道市向島にあるNHKの「ラジオ送信所」と呼ばれる施設なんです。ラジオ送信所では塗装の塗り替えが行われていて、西崎さんが目撃したのはその作業員だったんです。
“塔”の高さはなんと約100メートル!NHKの担当者によると、航空機から確認しやすいように15メートル間隔で赤と白で塗り分けられるそうです。では、このラジオ送信所。どういった役割を担っているんでしょうか。
ラジオ送信所は“仲介役”
役割を知るために潜入したのは、NHK広島放送局のラジオ番組「ひろしまコイらじ」のスタジオです。毎週月曜日から木曜日の夕方、ラジオ第1で放送しています。撮影を行った日はシンガーソングライターのHIPPYさんがパーソナリティーを務めていました。
ゲストには4月1日で15年間の活動を終えるアーティスト「まなみのりさ」の3人が登場。番組ではコラボレーションして歌った思い出で盛り上がっていました。ラジオ送信所は、こうした放送のいわば“仲介役”を担っているんです。
放送が皆さんがお持ちのラジオに届くまでの流れです。
1.NHKのラジオスタジオの音声は送信所へ送られます。
2.そして送信所ではラジオで受け取れる電波に変換されます。
3.電波は皆さんのラジオで受信され、放送。…というわけです。
ラジオ送信所はAMの場合、庄原や三次、呉など広島県内に9か所あって、全域に放送を届けることができるようになっています。
ラジオならではの“温かみ”
皆さんにラジオの仕組みを知っていただいたうえで豆知識。実はラジオは2年後に放送開始100年になるんです。今や、動画の配信サービスやサブスクリプションサービスが全盛の時代。それでも、ラジオには長年培ってきた“温かみ”のようなものを感じませんか?
私も通勤時間の“おとも”はスマートフォンのアプリで聴くラジオです。まるで自分がパーソナリティーと話しているような感覚が楽しいです。また、アナウンサーとして日々の業務でラジオを担当することもあります。ラジオはテレビとはまた一味違う自分を出せる場所でもあります。“普段は動画ばっかり”なんていう方もラジオを是非聞いてみて下さいね!
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