放送研究と調査(月報) - 目次

各国の「放送界の動き」に関する情報を掲載しています。

放送界の動き

2014年7月

7.1 日本テレビ 無料見逃し配信で動画広告開始

日本テレビは,2014年1月から複数の番組を放送後1週間無料でネット配信する「日テレいつでもどこでもキャンペーン」を行っていたが,7月1日から番組内に動画広告枠を設置する新ビジネスを開始した。動画広告は1時間番組で10~12本。地上波オンエア時のCM放送のタイミングに準じて挿入されるが,広告主や内容は異なる。

7.3 衛星セーフティネット事業等2015年3月末の終了確定

7.3 スマートテレビ時代の字幕の在り方まとまる

総務省の検討会は,次なるスマートテレビ時代,2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて,多言語字幕サービスの可能性やCMについて半年にわたって検討し,まとめを発表した。現在,試行的に行われているCM字幕については,早期に普及させるため,民放連,広告業協会,広告主協会が連携して,秋にも「字幕付きCM普及推進協議会」(仮称)を発足させる方針が決まった。多言語字幕については,今後,翻訳システムの性能や課題などを検証していくことになった。

7.6 東北3県のラジオ9局が共同の特別番組

ラジオの楽しさと面白さを若い世代に知ってもらおうと,岩手,宮城,福島の東北3県のラジオ9局が実施している共同キャンペーンの一環で,共同制作の特別番組が放送された。このキャンペーンはNHKと民放連が2011年から展開している。東北地方での実施は今回が初めて。11月までに,共同制作番組やイベントなどを予定している。

7.7 沖縄県に台風による初の「特別警報」

7.14 気象庁,緊急地震速報の精度9割目指す

7.14 radikoのエリアフリーサービス登録会員が10万人超える

7.14 ビデオリサーチ 録画再生視聴の調査データを初公開

ビデオリサーチは録画再生視聴の調査データの一部を初めて公開した。調査対象は関東地区視聴率調査と同一エリアから無作為抽出した300世帯。2014年4月から6月の間に放送された番組のうち,放送日から7日以内の平均再生視聴率で最も高かったのはTBS系ドラマ『ルーズヴェルト・ゲーム』で7.7%だった。また上位10番組のうち,8番組がドラマだった。ビデオリサーチは今後,2015年1月のデータ提供の開始に向けて準備を進めていくという。

7.15 V-Lowマルチメディア放送特定基地局開設計画認定

総務省は電波監理審議会の答申を受け,99~108MHzの周波数を使用するV-Lowマルチメディア放送に係る特定基地局開設計画を条件付きで認定した。認定を受けたのは,FM東京が100%出資をする(株)VIP。付された条件は,早期の放送サービスの提供や航空無線航行システムとの混信防止の措置など7つ。

7.15 NHK「8Kパブリックビューイング」実施結果を発表

NHKは,「2014FIFAワールドカップ ブラジル」のうち9試合を8KスーパーハイビジョンでFIFAと共同制作し,日本国内では4会場でパブリックビューイングを実施した。総来場者数は9,022人で,特に日本代表初戦のライブ上映には多数の申し込みがあり,当選倍率は最高52倍となった。

7.16 南日本放送に災害対策用FM補完中継局の予備免許

鹿児島市の南日本放送に災害対策用のFM補完中継局の予備免許が交付された。今回の予備免許は災害発生時にAM放送の継続が困難となった場合を想定している。総務省によると,FM補完中継局は外国からの混信対策としての開設例があるが,災害対策のFM 補完中継局は今回が初めて。