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radikoのエリアフリーサービス登録会員数が10万人超える

radikoのエリアフリーサービス「radiko.jpプレミアム」の登録会員数が7月11日,10万人を超えた。同社によると「予測を上回るペース」とのことで,4月のエリアフリーサービスのスタート以来,3か月で大台を超え,上々の滑り出しとなった。

民放ラジオ各局と放送大学が参加するインターネット同時配信サービスのradikoは,2014年4月から配信エリアを越えて,全国で参加各局の番組を聴取できる「radiko.jpプレミアム」を有料サービスとして新たに開始した。

従来のradikoは無料で,配信エリアは参加各局の放送対象地域に準じていた。これに対して,新サービスはエリアフリーとなったのが特長。全国どこでも,参加各局の番組が放送と同時に聴取可能となった。月額350円の有料サービスだが,登録会員数は7月11日の時点で10万人を超えた。これは同社の予測を上回るペース。

同社では登録会員数が10万人を超えたことについて,「“配信エリアの枠を超えてラジオが聴きたい”というユーザーの方の需要が予想以上に大きかった」としている。

今後については,「無料版radikoの月間1,300万人のユニークユーザーを少しでも増やしたい。例えば,ラジオはプロ野球の試合をほとんど中継しているが,意外とプロ野球ファンにradikoは知られていない。こうした層も開拓したい。また,インターネット配信によるradikoのリスナーは放送のリスナーよりも若い。若年層をさらに取り込み,ラジオの媒体価値の向上につなげたい」と話している。

関谷道雄