放送研究と調査(月報) - 目次

各国の「放送界の動き」に関する情報を掲載しています。

放送界の動き

2011年2月

2.2NHKと民放連,ラジオ共同キャンペーン

NHKと民放連が,若者のラジオ離れがすすむ中で,ラジオの魅力をアピールする初の共同キャンペーン「はじめまして,ラジオです。」を行うと発表した。公式サイトを開設し,5月15日に東京でラジオの楽しさをPR するイベントを実施する。

2.3八百長疑惑で福祉大相撲など中止

大相撲の八百長疑惑を受けて,NHKは2月11日に国技館で開催を予定していた恒例の「NHK 福祉大相撲」の中止を発表した。また,フジテレビも2月6日に予定していた「日本大相撲トーナメント」の開催を中止した。

2.8テレ朝系『サンデープロジェクト』BPO,放送倫理上問題ありと指摘

BPOの「放送と人権等権利に関する委員会」が,テレビ朝日が10 年2月に放送した報道番組『サンデープロジェクト』の大学病院の隠蔽体質を告発した特集に,放送倫理上問題があったとの審理結果を公表した。

2.10NHKが参入意向を表明総務省がV-Low参入意向調査を公表

携帯端末向けマルチメディア放送(V-Low)に関する意見募集と参入意向調査の結果を総務省が公表した。133 者が参入を希望し,NHKも初めて参入の意向を表明した。NHKはソフト事業者として,東京,中京,近畿の3 大広域圏を放送対象地域に,3セグメントを利用して,ラジオ第1,第2,FMのサイマル放送の実施を検討するとしている。

2.16フジの番組不祥事報告書,BPOが公表

やらせ取材が問題となった『Mr.サンデー』に関する問題点の検証と再発防止策をまとめたフジテレビの社内研修用の報告書を同局の了解のもとにBPOが公表した。

2.17デジタルコンテンツ強化へ総務省が有識者懇談会立ち上げ

デジタルコンテンツの国際競争力を高める方策などを検討する「デジタルコンテンツ創富力の強化に向けた懇談会」が初会合を開催した。総務省が設置した外部有識者による研究会で,11年6月を目途に,コンテンツの海外展開の在り方,人材育成の強化,流通環境の整備等について検討し,報告書をまとめる予定。

2.18BSフジを子会社化フジ・メディア・ホールディングス

BSフジが臨時株主総会でフジ・メディア・ホールディングスの完全子会社になることを決めた。BSフジは赤字経営がつづいていたこともあって,フジ・メディア・ホールディングスのスタート時には傘下に入らなかった。

2.23テレビ視聴時間ほぼ変化なし

NHK 放送文化研究所が5 年ごとに実施している「国民生活時間調査」の結果を発表した。平日の平均テレビ視聴時間は3 時間28 分で,5 年前の調査より1分増えただけだった。

2.23テレビ広告費6年ぶりに増加

電通が「2010 年日本の広告費」を発表した。総広告費は前年比1.3%減の5 兆8,427億円。このうちテレビは前年比1.1%増の1兆7,321億円で6 年ぶりに増加した。しかし,ラジオは前年比5.2%減の1,299 億円,新聞も前年比5.1%減の6,396 億円で減少が続いている。

2.25NHK会長選任の混乱監査委員会が調査報告書を公表

NHK 監査委員会が,新会長選任をめぐり経営委員会に混乱があったことに関する調査報告書をまとめ公表した。経営委員間の情報共有が不十分だったと指摘した。