外出先で地震に遭遇したら?
激しい揺れによって、街中では周囲の様々なものが凶器に変わります。
割れて落ちてくる窓ガラス、倒れてくる自動販売機やブロック塀…。
商店街で歩いているときに地震が起きたら?
スーパーの中で揺れが襲ってきたら?
落下物から頭部を守る方法など、場面ごとに注意すべきこと、とるべき行動を専門家が解説します。
ナレーション:高井正智アナウンサー
街中で大地震が起きると、身の回りの様々なものが凶器に変わります。
そんな時、一体どう行動すればよいのか、防災の専門家に、商店街を一緒に歩きながら、教えてもらいました。
防災システム研究所 山村 武彦 所長
「こういう街中は危険がいっぱいなんです。看板や電柱も、揺れると落ちてくる可能性があります」
商店街などの街の中では、仮に落ちてきたら、危険なものがたくさんあります。特に注意すべきなのはガラス窓だといいます。
防災システム研究所 山村 武彦 所長
「ガラスはかたまって落ちてくることもありますので、大変危険です。極力、ガラスのそばには寄らない方がいいと思いますし、原則は建物から離れることが大事です」
もし、商店街を歩いているときに、大きな地震が起きたら、まずは持っているバッグなどを使い、落下物から頭を守ります。そのとき、バッグを直接、頭につけると衝撃が首に伝わる恐れがあるので、バッグは頭から少し離し、頭上に掲げましょう。
危険は頭の上だけではありません。ブロック塀や自動販売機にも注意が必要です。
防災システム研究所 山村 武彦 所長
「背の高いブロック塀というのは非常に危険です。なんとなく身を寄せる方が安心するような気持ちになりますが、実は危険物になります。そういうものから少しでも離れて広いスペースに移動する。これが大事です」
街中で大きな地震に遭遇すると、身の回りのものが凶器に変わります。
では、スーパーマーケットなど、店の中にいるときに、地震にあったらどう行動すればいいでしょうか。
店内には、商品が所狭しと並んでいて、様々な方向から倒れてくる危険があります。
揺れを感じたら、頭を守りながら、落下物の少ない安全な場所へ移動します。
実際にどう行動すればいいのか、山村さんが実演してくれました。買い物かごなどで頭を守り、棚がない店内の隅に行って姿勢を低くして身を守ります。
防災システム研究所 山村 武彦 所長
「店頭落下物の少ない、閉じ込められない所に一旦避難する。今いる所よりも少しでも安全な場所に移動する。そして揺れが収まるまでは姿勢を低くして、収まるのを待つという事が大事です」
地震が起きたらどう行動すればよいのか。頭の中でシミュレーションしてみるのも、防災への第1歩です。
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