東京都は、臨海部の交通需要に対応しようとBRT=バス高速輸送システムを運行しています。東京オリンピックの選手村跡地のマンション群「晴海フラッグ」のエリアを通るルートの運行が始まったことで、予定されていたすべてのルートが開通しました。人口が増加する東京の臨海部の動きをまとめました。
人口が増えている東京の臨海部では、ことし1月、東京オリンピックの選手村跡地に整備されたマンション群、「晴海フラッグ」への入居が始まりました。
13ヘクタールの敷地内に小中学校や商業施設なども整備され、この春、東京の湾岸エリアに1万2000人が住む新たな街が誕生することになります。
東京都は、臨海部の交通需要に対応しようと連節バスなどを使ったBRT=バス高速輸送システムの活用を計画し、都心と臨海部とをつなぐ新たな手段として4年前から運行を始めています。さらに2月1日、新橋から晴海フラッグのエリアに乗り入れるルートの運行が始まりました。
BRTは、計画にある4つのルートのうち、これまでに港区虎ノ門と東京テレポートを結ぶルートなど3つのルートが開通していて、これで、計画されていたすべてのルートが開通したこととなります。
都は今後、専用レーンを活用してバスを優先的に走行させるなど、本格的な運用につなげたい考えです。
これまでに開通したBRTのルート沿いにある豊洲市場の隣には、2月1日、新たな商業施設「豊洲千客万来」がオープンしました。施設は市場の新鮮な食材が楽しめる飲食店や、入浴施設などが入り、施設の運営会社によりますと、年間260万人の来場を見込んでいるということです。