渋谷区はことし、ハロウィン目的での来訪を控えるよう呼びかけましたが、昨夜は仮装した若者や外国人観光客などで混雑しました。当日の10月31日、渋谷駅周辺の人出について民間のデータ分析会社が調べたところ、集まった人は28日土曜日よりも少なかったということです。ことしの渋谷のハロウィンはどんな状況だったのか、データ分析の内容などについてまとめました。
渋谷区の呼びかけのなか、ハロウィン当日の東京・渋谷駅周辺では、混雑に備えて閉店時間を早める店もみられました。駅前にある百貨店も一部を除き1時間前倒して午後7時に閉店することにしていて、入り口には、仮装した人は出入りを遠慮するよう求めるお願いが張り出されていました。
都内にあるデータの分析会社、「ロケーションマインド」がNTTドコモの携帯電話の位置情報を、プライバシーを保護した形で分析しました。
それによりますとハロウィン当日の10月31日、渋谷のセンター街付近では午後9時台に最も混雑し、250メートル四方におよそ7400人が集まったとみられるということです。
これは31日と並んで混雑が予想された10月28日の土曜日に比べ、36%少なく、コロナ禍前だった2019年のハロウィン当日に比べても46%少なかったということです。
また、訪れた人の居住地を分析すると、都内が69%を占め、次いで神奈川が20%、千葉と埼玉がそれぞれ4%などでした。
分析した会社は「渋谷区の呼びかけのほかきのうは平日だったことも大幅な減少につながったとみられる」としています。
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渋谷区はことし、ハロウィン目的での来訪を控えるよう呼びかけましたが、31日の夜は仮装した若者や外国人観光客などで混雑し、警視庁は数百人の機動隊員などを配置して警備にあたりました。
警視庁によりますと、11月1日の未明にかけて、ハロウィンに伴う大きなトラブルはなかったということです。
渋谷区の長谷部区長は1日朝、報道陣に対して、来年のハロウィンなどの対策はほかの自治体とも連携して検討する必要があるという考えを示しました。
渋谷区 長谷部区長
「ハロウィン目的の来街を控えていただいた結果だ。過去には酒に起因するトラブルも多かったが、そういったものは一切見られず、静かな朝を迎えられたと思う。ほっとしたというのが大きいがこれで解決したとも思っていない。今回、人出が新宿に少しいった流れもあったと思う。共同でいろいろと考えていかないといけない」