日本のアニメの発信拠点を目指す施設「アニメ東京ステーション」が東京都豊島区南池袋にオープンしました。
施設では、人気アニメのセル画や台本などおよそ5万点が保管・展示され、定期的に人気アニメの企画展が開かれる会場では『NARUTO-ナルト-』の名シーンが紹介されていました。
池袋駅東口から徒歩4分のところにできた新たな施設を探ってきました。
記事では、「アニメ東京」が池袋に開設された経緯もまとめています。
「アニメ東京ステーション」は、都が海外から東京に多くの観光客を呼び込もうと、JR池袋駅近くのビルを借りて、日本動画協会とともにアニメに関する展示などを行う施設です。
施設では、人気アニメのセル画や台本などおよそ5万点が保管・展示されています。
定期的に人気アニメの企画展が開かれる会場では、『NARUTO-ナルト-』の名シーンが紹介されています。
訪れた人は、写真を撮るなどして思い思いに楽しんでいました。
20代 フランス人のアニメファン
オープン初日と聞いて来た。日本のアニメはすばらしく、日本を好きになるきっかけになった。
東京都産業労働局観光部 佐藤拓也 企画課長
「オープンを迎えることができ大変うれしい。国内や海外のアニメファンにきていただき、アニメの魅力を知ってほしい」
営業時間は、午前11時から午後7時までで、月曜日が休館日となっています。
「アニメの街」と言えば東京・秋葉原が定着していますが、池袋も、ここ数年、アニメや漫画に関連する店や施設が相次いでオープンし、「新・アニメの街」として頭角を現しています。
きっかけは10年ほど前にアニメや漫画関連のグッズを販売する「アニメイト」が池袋駅に近い中心部に本店を移転したことで、現在は売り場面積も拡大し、「世界最大規模のアニメショップ」とうたっています。
これ以降、池袋では、ハロウィーンにあわせた大規模なコスプレイベントが毎年開かれるなど、民間主導で徐々にアニメなどのポップカルチャーを楽しめる街として広まり、関連の店は少なくとも50店舗ほどに増えました。
こうした流れを受け、地元の豊島区も5年前から「マンガ・アニメ活用担当課長」を新たに配置し、3年前には手塚治虫さんをはじめ、日本を代表する漫画家が若き日を過ごした区内にあるアパート「トキワ荘」を原寸大で復元し、漫画文化を発信する拠点としてよみがえらせました。
また、関連する店を民間と共同でまとめたマップを作成したり、海外に池袋をPRするアニメ動画を制作したりしています。
今回、「アニメ東京ステーション」が池袋に開設されることになったのも、こうした経緯からです。
池袋を訪れていた10代の女性
秋葉原は男性が多いイメージですが、池袋は若い女性が多く親しみやすいです。アニメ関連の店も豊富で「池袋と言えばアニメの街」というイメージなので、どんどんその魅力を高めてほしいです。
豊島区 熊谷崇之 マンガ・アニメ活用担当課長
「今後もアニメや漫画に関するイベントが多く予定されているので、池袋の特色を生かして街を活性化させていきたい」