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新宿再開発 東急歌舞伎町タワーどんな施設 インバウンドにも期待

  • 2023年4月14日

「東急歌舞伎町タワー」は東京・歌舞伎町にあった映画館、新宿ミラノ座の跡地にできた地上48階建て地下5階の高層複合施設で、4月14日にオープンしました。国内屈指の繁華街、歌舞伎町の“エンターテインメント複合施設タワー”はどんな施設なのでしょうか。このほか新宿駅周辺など動きが活発となっている新宿の再開発の動きをまとめました。

新宿ミラノ座の跡地に「東急歌舞伎町タワー」

「東急歌舞伎町タワー」は東京・歌舞伎町にあった映画館、新宿ミラノ座の跡地に東急グループが2019年から建設を進めてきました。
高さ225メートル、地上48階建て地下5階の高層複合施設で、劇場、映画館、ホテルのほか、地下にはライブホールが設けられていて、4月14日にオープンしました。

エンターテインメントに特化

国内屈指の繁華街にできた高層複合施設にはオフィスなどは入っておらず、エンターテインメントに特化した施設となっています。

地上48階建てのうち、2階の飲食店のフロアは店が建ち並ぶ「横丁」をイメージした構造となっています。深夜も営業することで夜の経済=「ナイトタイムエコノミー」を活性化させることを目指しています。
さらにフロアに設けられたステージでは和太鼓の演奏などが予定されて、日本の伝統文化を発信することになっているということです。

18階から47階までは2つのホテルが入り5月19日から営業を始める予定です。このうちの1つのホテルは客室料金を1泊、平均8万円以上とする予定で外国人観光客などの需要を取り込みたいとしています。

このほか、9階と10階には映画館が、地下1階から地下4階の部分にはライブホールが設けられ、最大1500人を収容できるということです。

インバウンド需要の取り込みも

東急グループなどは、施設と羽田空港や成田空港を直接結ぶバスを運行することにしていて、新型コロナの水際対策の緩和などで回復するインバウンド需要を取り込みたいとしています。

「東急グループ」木村知郎 新宿プロジェクト企画開発室長
「日本で唯一のエンターテインメント複合施設タワーだと思います。選ばれていく都市に東京がなっていくときに足りないもののひとつが安全に安心して朝まで遊ぶことができるエンターテインメント施設だと思います。遊べる街のど真ん中についてど真ん中から発信していくとことで、インバウンドのお客さまにも利用いただけると思っています」

新宿再開発 駅西口や南口では

新宿では再開発に向けた動きが活発になっています。新宿駅西口では、2022年10月に閉館した小田急百貨店新宿店本館の跡地にオフィス機能と商業機能を備えた地上48階・高さ260メートルと東京都庁よりも高い超高層ビルが建つ予定です。小田急電鉄と東京メトロの計画で、完成は2029年度の見通しです。

その隣にある「京王百貨店新宿店」と「ルミネ新宿LUMINE1」も将来的に建て替えられます。京王電鉄とJR東日本が2022年4月に発表した計画では、地上19階と地上37階の2つのビルを建設し、店舗や宿泊施設、事務所などが入るとされています。

この「新宿駅西南口地区」の再開発は2040年代の実現を目指して進められ、今後、ほかの百貨店やビルなどの建て替えも行われるほか、東口と西口を結ぶデッキが設けられる計画です。

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