石川県知事選 馳浩氏が初当選
保守分裂選挙を制す

保守分裂の構図となった石川県知事選挙は、元文部科学大臣の馳浩氏が、初めての当選を果たしました。石川県では、28年ぶりに知事が交代することになります。

石川県知事選挙の開票結果です。

▼馳浩、無所属、新。当選。19万6432票。
▼山野之義、無所属、新。18万8450票。
▼山田修路、無所属、新。17万2381票。
▼飯森博子、無所属、新。1万5331票。
▼岡野晴夫、無所属、新。3011票。

日本維新の会が推薦し、自民党県連が支持した馳氏が、元金沢市長の山野氏や元参議院議員の山田氏らを破って初めての当選を果たしました。

馳氏は60歳。

高校の教員やプロレスラーを経て、平成7年の参議院選挙で初当選した後、平成12年から衆議院議員を7期務めました。

この間、文部科学大臣や自民党の広報本部長などを歴任しました。

今回の選挙で自民党県連は、馳氏と山田氏の2人を「支持」した上で、自主投票とすることを決めましたが、県連に所属する地方議員の支援は、馳氏と山田氏、それに山野氏の間で割れ、「保守分裂」の激しい選挙戦となりました。

石川県では、谷本正憲知事が現職の知事としては全国でもっとも長い、7期目を務めていて、28年ぶりに知事が交代することになります。

今回の選挙の投票率は61.82%で、前回・4年前の選挙に比べ、22ポイントあまり高くなりました。

馳氏「県民の皆さんの思い 1つにする政策を実行」

馳氏は「現場のコロナ対策をやらなければいけないということや、北陸新幹線の敦賀までの開業の大きなチャンスを控えて、あらゆる課題についての訴えを総合的に評価してもらったと思っている。三つどもえの選挙戦で生まれた溝を修復するのも私たちの知恵であり、県民の皆さんの思いを1つにする政策を実行していきたい」と述べました。