法改正案を次の国会に
取りまとめ加速を」安倍首相

安倍総理大臣は山口県下関市で講演し、憲法改正について「いつまでも議論だけを続けるわけにはいかない」と述べ、次の国会に自民党の憲法改正案を提出できるよう党内議論を加速させたいという考えを示しました。

この中で安倍総理大臣は、憲法改正について「きたる総裁選挙が、党員の間でしっかりと議論を深め、一致団結して前に進むきっかけとなることを期待している」と述べました。

そのうえで、安倍総理大臣は「いつまでも議論だけを続けるわけにはいかない。活発な党内議論のうえに、自民党としての憲法改正案を次の国会に提出できるよう取りまとめを加速すべきだ」と述べ、次の国会に自民党の憲法改正案を提出できるよう党内議論を加速させたいという考えを示しました。

さらに安倍総理大臣は、みずからの政治姿勢について「安倍一強と言われているが、私は極めて融和的な人間だ。党内で徹底的に議論し、その結果をベースに進めてきた。大きな改革ほどしっかりと国政選挙で問い、国民の皆さんの支持を得て実行に移していく」と述べました。

石破元幹事長「きちんと議論が必要」

来月の自民党総裁選挙への立候補を表明している石破元幹事長は、12日夜、東京都内で記者団に対し「安倍総理大臣が憲法改正を総裁選挙の論点にしたいと言っており、全く反対するつもりはないが、急ぐものや、多くの党の理解が得られるものから、やるべきだ」と述べました。

また、石破氏は、安倍総理大臣が次の国会に自民党の憲法改正案を提出できるよう、党内議論を加速させたいという考えを示したことについて「まだ党議決定もなにもしておらず、もう1度きちんと議論することが必要だ。最低限、党議決定のプロセスが必要だと思う」と指摘しました。