性議員だけの問題では
ない」子育て議員連盟を設立

子育て中の地方議員が安心して働けるよう議会の環境を整備していこうと、9日、都内で、地方議員による「子育て議員連盟」が設立されました。

この議員連盟は、任期中に出産を経験した全国の地方議員らで作る「出産議員ネットワーク」の呼びかけで設立され、9日開かれた設立総会には、東京や兵庫、愛知などから子育て中の地方議員およそ30人が集まりました。

この中で、議員連盟の共同代表を務める町田市議会の新井克尚議員が、「子育て世代の議員は、議員活動と子育ての整合を図ることが難しいという悩みを抱えている。活動を通し、子育て世代の政治参画を促進しましょう」と呼びかけました。

議員連盟では今後、多くの議会の「会議規則」で規定がない育児のための休暇や、議員の休暇中に代理人が議会で投票できる「代理投票制度」などについて議論を深め、働きやすい議会に向けた制度改正につなげていきたいということです。

豊島区の区議会議員で議員連盟の共同代表を務める永野裕子さんは、「妊娠や出産、子育て中でも働ける環境が整わないと女性の政治参画は進まない。女性議員だけの問題ではなく、さまざまな声が届く議会にするための1歩だと思う」と話していました。