北海道知事 まん延防止等
重点措置の早期適用要請

北海道が適用を求めているまん延防止等重点措置について、鈴木知事は26日、改めて、政府に早期の適用を要請したことを明らかにしました。

道内では26日、1週間の新規感染者数が10万人当たり15.3人と、国の「ステージ3」の目安となっている10万人当たり15人を超えたほか、札幌市では、最も深刻な「ステージ4」の目安を超えて感染が急速に拡大しています。

こうした中、鈴木知事は、今月20日に適用を要請したまん延防止等重点措置について、26日、改めて政府に対し、早期に適用するよう要請したことを明らかにしました。

そのうえで「4連休で検査数が減る中でも道内の1日の感染確認は100人を超える状況が続き、状況は、改善というより、むしろ厳しくなっている。われわれとしては、まん延防止等重点措置で札幌の感染者数を抑え、全道へのまん延を防いでいくため、なんとか適用を認めてほしい」と述べました。

また、鈴木知事は「きのう、西村経済再生担当大臣には直接連絡し、速やかな適用をお願いした。西村大臣は『北海道の状況を注視し、専門家にも意見を聞きながら、連携して対応したい』とのことだったが、政府が諮問を行う分科会や、適用をめぐる議論がいつ行われるかといった話はなかった」と述べました。

さらに、鈴木知事は「東京など首都圏では前回の波を超えるような感染者数の増加が見られ、前回、北海道に、東京から10日ぐらい遅れて波が来たことを考えると、非常に警戒感をもって臨まなければいけない。全道への拡大を抑え、その間にワクチン接種を進めることで、なんとかこの山を乗り越えたい」と述べました。