計学園問題「政府が責任を
もって情報を」愛媛 中村知事

加計学園の獣医学部新設をめぐる問題について、愛媛県の中村知事は29日の県議会で、「疑念を持たれている点について、政府が責任をもって情報をつまびらかにするべきだ」と述べて、政府に対して、丁寧に説明を尽くす必要があるという考えを示しました。

加計学園の獣医学部新設をめぐる問題では、愛媛県の文書に記されていた3年前の2月の安倍総理大臣と加計理事長の面会について、安倍総理大臣と加計理事長の双方が面会はしていないと否定しています。

これに関連して、29日の愛媛県議会の一般質問で、中村知事は「獣医学部新設のための国家戦略特区は、総理大臣により認定されたと承知している。疑念を持たれている点について、政府は責任をもって情報をつまびらからにし、国民の理解が得られるよう一層丁寧な説明に努めるべきではないか」と述べ、政府は丁寧に説明を尽くす必要があるという考えを示しました。

また、愛媛県の文書に柳瀬元総理大臣秘書官が獣医学部新設を「首相案件だ」と発言したと記されていたことを踏まえて、議員から県と柳瀬氏の言い分が異なると指摘されると、中村知事は「こんにちに至る議論で県の文書の記載内容は正しいことが確認されてきたのではないか」と改めて主張しました。