イージス・アショア代替策
レーダー活用の考え 防衛省

新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の代替策について、防衛省は、16日に開かれた自民党の国防関係の会議で、海上に配備する場合でも、「イージス・アショア」で使用予定だったレーダーを活用したいという考えを示しました。

配備を断念した新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の代替策について、防衛省は、護衛艦など船を活用する案を軸に海上に配備する方向で検討を進めています。

防衛省は、16日に開かれた自民党の国防関係の合同会議で検討状況を説明したうえで、「イージス・アショア」で使用するために契約したレーダーは、「ミサイルを探知できる距離が長く性能が高い」などとして、海上に配備する場合でも活用したいという考えを示しました。

これに対し、出席した議員から理解を示す意見も出された一方、「陸上で使うレーダーを海上に配備することの技術的な実現性が不透明だ」とか、「『契約ありき』で検討を進めているのではないか」といった指摘が出されました。

また、「別のレーダーを使用するアメリカ軍との連携に支障はないのか」といった指摘も出され、防衛省の担当者は「アメリカ軍は現在も複数の異なるレーダーを使用しているが、これまでに問題は生じていない」と回答しました。

防衛省は引き続き、与党側の理解も得ながら検討を進めることにしています。