イージス・アショア代替策
“船活用”軸に検討へ

新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の代替策について、防衛省は、海上に配備する複数の案のうち護衛艦など船を活用する案を軸に検討を進めることになりました。

配備を断念した新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の代替策について、防衛省は、海上に配備する方向で検討を進めていて、
▽護衛艦や民間の商船を活用する案や、
▽「リグ」と呼ばれる油田の掘削に使う装置のような構造物を海上に設ける案などをこれまでに示しています。

ただ「リグ」案をめぐっては、自民党内から「攻撃に対する防護能力が低い」として採用すべきでないという意見が相次ぐなど課題が指摘されています。

このため防衛省は、「リグ」案よりも機動性や防護能力が高く、天候や気象条件が変わりやすい海上でも対応できるなどとして、船を活用する案を軸に代替案の検討を進めることになりました。

船を活用する場合、護衛艦や民間の商船のほか、イージス艦を増やして対応するという案もあり、防衛省は今後、技術的な検証や与党側との協議を経たうえで年内に一定の方向性を示すことにしています。