元首相合同葬「精いっぱいの
ことをするのは当然」二階氏

去年亡くなった中曽根康弘元総理大臣の内閣と自民党の合同葬について、自民党の二階幹事長は記者会見で、費用に言及するつもりはないとする一方「精いっぱいのことをして、お見送りするのが当然だ」と述べました。

10月17日に実施される中曽根元総理大臣の内閣と自民党の合同葬をめぐっては、費用を内閣と党が折半することになっていて、政府は今年度の当初予算の予備費から9600万円余りを拠出することを閣議決定しています。

これについて自民党の二階幹事長は記者会見で、記者団が「費用が高すぎるという批判が出ているがどう考えるか」と質問したのに対し「費用について、この場で言及するつもりはない」と述べました。

一方で、二階氏は「中曽根氏は長きにわたり、この国や党のためにご活躍いただいた。粛々と日本国として自民党として精いっぱいのことをして、お見送りするのが当然だ」と述べました。

また、二階氏は、菅総理大臣の所信表明演説などを行う臨時国会について「政府が国会に提出する案件がどの程度になるかも考えながら、菅政権のスタートとなる国会なので十分時間をとって議論すべきだと思っている」と述べました。

自民 佐藤氏「合同葬は妥当」

自民党の佐藤総務会長は、記者会見で「中曽根元総理大臣の功績は非常に大きく、内閣もそれを評価して合同葬を行うと判断したのだろう。中曽根氏は『大勲位』とも呼ばれ雲の上の人だったが、私も先輩としてさまざまなことを教えてもらった。合同葬は決して反対するようなことでなく、妥当だという思いを持っている」と述べました。