野防衛相 中東派遣
準備の護衛艦を視察

中東地域への自衛隊派遣をめぐり、河野防衛大臣は25日、神奈川県の海上自衛隊横須賀基地で、来月、現地に向けて出港する護衛艦「たかなみ」を視察し、派遣に向けた準備状況を確認するとともに乗組員を激励しました。

中東地域への自衛隊派遣をめぐり、政府は日本関係船舶の安全確保に向けて情報収集態勢を強化するため、今月10日、護衛艦と哨戒機の派遣を命令しました。

河野防衛大臣は25日午前、神奈川県の海上自衛隊横須賀基地を訪れ、来月2日の出港に向けて準備を進めている護衛艦「たかなみ」を視察しました。

河野大臣は「たかなみ」に乗り込み、今回の派遣に合わせて艦橋に新たに取り付けられた防弾ガラスや不審な船に警告するため甲板に設置された拡声器などを確認しました。

また、艦内では医療や調理を担当する乗組員と握手をし、「頑張ってください。よろしくお願いします」などと述べて、派遣される隊員を激励しました。

河野大臣は記者団に対し、「日本の原油の9割を依存する海域なので、情報収集活動で日本経済の生命線を維持したい。順調に準備が進んでいることを確認し、士気も高く、しっかり送り出したい」と述べました。

護衛艦「たかなみ」は来月2日に横須賀基地を出港したあと、来月下旬にはオマーン湾やアラビア海北部で活動を始め、今月20日からアフリカ東部のジブチを拠点に活動している哨戒機とも連携して任務に当たることにしています。