述式問題の導入見送り
透明性必要と指摘 自民

大学入学共通テストへの記述式問題の導入見送りを受けて、自民党の文部科学部会では、大学入試の新たな制度設計にあたっては、透明性のある議論が必要だといった指摘が出されました。

自民党の文部科学部会には、萩生田文部科学大臣も出席し、再来年1月から始まる大学入学共通テストへの記述式問題の導入を見送ったことや、各大学に、個別試験では記述式問題を積極的に活用するよう要請する方針を説明しました。

これに対し、出席した議員からは「もっと早く決断すべきだった」という声の一方、「思考力や判断力を測定するためには、記述式問題は必要だ」という意見も出されました。

また、「大学入試の新たな制度設計にあたっては、オープンな場での議論が必要だ」などの指摘が出されました。

国民 玉木代表「前代未聞の大失態」

大学入学共通テストへの記述式問題の導入見送りについて、国民民主党の玉木代表は、歴代の文部科学大臣や文部科学省幹部も含め責任の所在を明らかにし、関係者を処分すべきだという考えを示しました。

国民民主党の玉木代表は、記者会見で、再来年1月から始まる大学入学共通テストへの記述式問題の導入見送りについて「前代未聞の大失態だ。受験生や教育関係者の不安を払拭(ふっしょく)するため、政府は、将来的な方向性を早急に明確に示すべきだ」と指摘しました。

そのうえで「萩生田文部科学大臣だけでなく、歴代の大臣や役人も含めて、誰に責任があるのか明確にする必要がある。検証と総括を行ったうえで関係者の処分も必要だ」と述べました。