日本政府が輸出管理の優遇対象国から韓国を除外することを決めたのを受けて韓国政府が対策会議を開き、日本の措置に対抗するため来年の予算案に１兆ウォン余り、日本円で880億円余りを盛り込むことを決めました。

日本政府は韓国向けの半導体の原材料などの輸出管理を強化したのに続き、２日、輸出管理の優遇対象国から韓国を除外することを決めました。

これを受けて韓国政府は４日、与党と合同で対策会議を開き、冒頭、イ・ナギョン（李洛淵）首相が「日本はわれわれとの外交的協議もアメリカの仲介もあえて無視して、韓国に対する経済攻撃に出た」と非難したうえで「危険で無謀な決定を直ちに是正するよう求める」として一連の措置の撤回を求めました。

また大統領府のキム・サンジョ（金尚祚）政策室長は「今回の日本の攻撃で市場の不確実性と企業の不安感が増している。もしかするとねらいはここにあるのではないかとさえ思う」と述べ、日本政府への不信感をあらわにしました。

４日の会議の結果、韓国政府は日本の措置に対抗し、韓国企業の日本への依存度を下げて競争力を強化するため、来年の予算案に１兆ウォン余り、日本円で880億円余りを盛り込み、今後、韓国企業100社を選定して５年間、集中的に育成を図ることを決めました。