日米韓 全保障上の協力
関係重要 統合幕僚長が講演

自衛隊の制服組トップの山崎統合幕僚長はアメリカで講演し、「徴用」をめぐる問題や輸出管理などで対立が深まる韓国について「日米と同じようにアメリカと同盟関係にある」として、安全保障上の協力関係の重要性を指摘しました。

アメリカを訪問している自衛隊の制服組トップの山崎統合幕僚長は1日、首都ワシントンのシンクタンクで講演しました。

このなかで山崎統合幕僚長は「現在の国際情勢を見るとロシア、中国、北朝鮮が非常に脅威として認識されている。日米で役割分担をしてその勢力拡大に対処していくことが重要だ」と述べ、日米の役割分担を進めていく姿勢を示しました。

そのうえで「徴用」をめぐる問題や輸出管理などで対立が深まる韓国について「日米と同じようにアメリカと韓国も同盟関係にあり、この3か国の関係をいかしながら、地域の安全保障を構築することが重要だ」として、安全保障上の協力関係の重要性を指摘しました。

また山崎統合幕僚長は講演のあと、記者団に対し日本と韓国が締結している安全保障上の機密情報を共有・保護するための協定=GSOMIAについて、「わが国の防衛について非常に重要だと思っている」と述べ、協定を継続すべきだという認識を示しました。