確定申告 期間は3月15日まで(所得税・贈与税)e-Taxも

所得税などの確定申告の受け付けが2月16日から全国一斉に始まりました。国税庁はパソコンやスマートフォンなどで申告できる「e-Tax」の積極的な利用を呼びかけています。

所得税の確定申告は、個人で事業をしている人や、年収が2000万円を超えるサラリーマンなどが行う必要があり、16日から全国の税務署や特設会場で受け付けが始まりました。

このうち、東京の品川税務署には俳優の高橋英樹さん夫婦が訪れ、タブレット端末を使った「e-Tax」による申告手続きを実演しました。

高橋さんが職員から説明を受けながら源泉徴収票をカメラで撮影すると、給与などの金額が自動的に入力されていました。

「eーTax」はことしの確定申告から、マイナンバー制度の専用サイトとの連携が強化され、医療費控除やふるさと納税の還付申告の手続きがより簡単に行えるようになっていて、国税庁は積極的な利用を呼びかけています。

高橋さんは「『e-Tax』は、いつでもどんな場所からでも手続きできるのでとても便利だと思います。ぜひ、皆さんにも利用していただきたいです」と話していました。

確定申告の受け付けは
▽所得税と贈与税が3月15日まで
▽消費税は3月31日までとなっています。

確定申告の受け付け開始 「リーゼント刑事」が呼びかけ 徳島

徳島市の「アスティとくしま」の特設会場では「リーゼント刑事」の愛称で知られる徳島県警の元警察官でタレントの秋山博康さんが会場を訪れ、スマートフォンを使った「eーTax」による申告手続きを体験しました。

ことしからはマイナンバー制度の専用サイトとの連携が強化され、医療費控除などがより簡単にできるようになったほか、個人事業者の青色申告決算書などもスマートフォンで作成できるようになりました。

秋山さんは「画面の指示どおりにやっていけば計算間違いも無くスムーズにできました」と話していました。

マイナンバー専用サイト活用で医療費控除を簡単に 国税庁

国税庁は、インターネットを使って確定申告を行う「e-Tax」と、マイナンバー制度の専用サイト「マイナポータル」を連携させ、より簡単に還付申告の手続きが行える新たなシステムを導入しました。

このシステムでは事前に設定を済ませたうえで、スマートフォンなどでマイナンバーカードを読み取ると、前の年に支払った医療費や公的年金の給付状況などが自動で入力されるということです。

「e-Tax」では、スマートフォンなどのカメラで給与の源泉徴収票を撮影すれば金額が自動で入力される仕組みも導入されています。

国税庁個人課税課の山縣哲也課長は「ことしの確定申告ではおよそ85%の人が会場に行かずに申告手続きを済ませています。来年はさらに便利になった機能を活用して、ぜひインターネットを使った申告をお願いします」と話していました。