れいわの議員交代方針 参議院の野党から疑問視する意見相次ぐ

水道橋博士 前参議院議員の辞職を受けて、残りの任期を1年ごとに5人が交代して務めるとした、れいわ新選組の方針について、参議院の野党からは「任期を6年と定める憲法の精神に反する」などと疑問視する意見が相次ぎました。

去年7月の参議院選挙の比例代表で当選した、れいわ新選組の水道橋博士氏が辞職したことを受けて、山本代表は残りの任期を有効に活用したいとして、比例代表の名簿から繰り上げ当選する大島九州男氏ら5人が1年ごとに交代して議員を務める方針を示しました。

これについて、17日、参議院の野党4党の国会対策委員長会談で、出席者から「参議院議員の任期を6年と定める憲法の精神に反する」とか「法的に問題があるわけではないが、選挙制度の趣旨や有権者の思いに沿ったものなのか」などと疑問視する意見が相次ぎました。

会談のあと、立憲民主党の斎藤 参議院国会対策委員長は、記者団に対し「れいわ新選組の党内で検討してもらう課題はたくさんある」と述べました。

自民 世耕参院幹事長「憲法の趣旨に合致しない」

自民党の世耕参議院幹事長は、記者会見で「参議院議員は6年間という長い任期が与えられていて、しっかり腰を据えて仕事に取り組み、政策に磨きをかけることが求められている。1年交代のローテーションは憲法の趣旨に合致しない対応だ」と述べました。

立民 泉代表 通常国会「政府・与党の政治姿勢をただしていく」

立憲民主党の泉代表は、岸田内閣について、国民の議論がないまま「防衛増税」などを進め、政治に対する信頼が失われていると批判したうえで、来週召集される通常国会では、多くの野党と連携・協力して、政府・与党の政治姿勢をただしていく考えを強調しました。

立憲民主党の泉代表は党の常任幹事会で、岸田内閣について「防衛費の増大と『防衛増税ありき』の閣議決定をして、原発・エネルギー政策も国民の議論がないまま進めていく姿勢が今の内閣支持率にあらわれ、政治に対する信頼が失われている」と批判しました。

そのうえで、来週23日に召集される通常国会について「国民の疑問を国会の中でぶつけ、この国の針路や選択に答えを出していくのが立憲民主党の役割だ。多くの野党と連携・協力して与党に対じし、論戦を挑んでいく。与党のおかしい政治を徹底してただし、ひっくり返していく決意で戦っていきたい」と強調しました。