河野大臣 外務省職員の超過勤務手当未払い改善求める

外務省職員の超過勤務手当のうち、深夜や休日出勤の加算分が適切に支払われていなかったことが分かりました。内閣人事局は、外務省に対し、実態調査とともに対応の改善を求めています。

これは、国家公務員制度を担当する河野大臣が、22日の記者会見で明らかにしました。

それによりますと、外務省職員の超過勤務手当のうち、午後10時以降の深夜や休日出勤の加算分が適切に支払われていなかったことが分かったということです。

外務省職員からの情報提供を受けて事実関係を調べたところ、未払いが確認されました。

職員給与の算定について、多くの府省庁では共通のシステムを運用していますが、在外公館の勤務者が多い外務省では異なるシステムを使っていて、外務省側は、システム上の不備が原因だと説明しているということです。

河野大臣は外務省に対し、システムの不備の原因や未払い期間の精査などの実態調査とともに、対応の改善を求めたと説明しました。

また、復興庁や防衛省でもほかの府省庁とは異なるシステムを運用しているため、内閣人事局は同様の問題が起きていないか確認を進めることにしています。

外務省 志水官房長「可及的速やかに対応」

外務省の志水史雄官房長は、参議院外交防衛委員会で「平日の深夜と休日、祝日の勤務の割り増し率の適用について、システム上の問題があることが確認された。詳細は確認中だが、問題を是正すべく今のシステムの改修も含めて可及的速やかに対応を進めている」と述べました。