岸防衛相「旧統一教会から選挙の手伝い 問題なかったか検証」末松文科相は…

「世界平和統一家庭連合」旧統一教会の関係者に選挙活動の手伝いをしてもらったことについて、岸防衛大臣は問題がなかったかどうか検証する考えを示しました。

安倍元総理大臣の実の弟の岸防衛大臣は「世界平和統一家庭連合」旧統一教会の関係者にボランティアで選挙活動の手伝いをしてもらったことがあると明らかにしています。

岸大臣は、7月29日の記者会見で「選挙区にはさまざまな宗教的なバックグラウンドを持っている人もいる。個人のボランティアとしてお手伝いがあったが、正しかったのかどうかも含め、検討していかなければならない」と述べました。

また、今後の選挙でも手伝ってもらうかについては「選挙は戦であり、手の内は明かしたくないが、適切に判断して対処したい」と述べました。

一方、岸大臣は旧統一教会や関係する団体から献金を受けたり、団体の行事に参加したりしたことはないと説明し「一つ一つの教義を知っているわけではないが、社会問題化しており、被害を受けた人がいるのは大変問題だと思っている」と述べました。

旧統一教会の名称変更 末松文科相 “手続き問題なかった”

「世界平和統一家庭連合」旧統一教会の名称変更について、末松文部科学大臣は変更の手続きに問題はなかったとの認識を示すとともに「現時点では、特定の政治家からの働きかけがあったものではないと聞いている」と述べました。

旧統一教会をめぐっては、文化庁が平成27年8月に今の「世界平和統一家庭連合」への名称変更を認証しました。

末松文部科学大臣は29日の記者会見で「宗教法人からの申請の内容が法令の要件を備えていることを確認して認証の決定を行った」と述べ、手続きに問題はなかったとの認識を示しました。

また、名称変更にあたって政治的な圧力などはなかったのかと問われ「現時点では、特定の政治家からの働きかけがあったものではないと聞いている」と述べました。

公明 山口代表「トラブル抱える団体に関わることは避けるべき」

公明党の山口代表は、記者団に対し「世界平和統一家庭連合」旧統一教会と政治家の関係について「一般論として、社会的に非難されたりトラブルを抱えたりしている団体に関わることは避けるべきだ」と述べました。