広島G7担当の外務審議官に小野啓一氏 総理大臣秘書官を交代

政府は、7月26日の閣議で、外務省の新たな人事を決めました。来年の広島でのG7サミット=主要7か国首脳会議などを担う外務審議官に、経済局長の小野啓一氏を起用するほか、総理大臣秘書官を交代させるなどとしています。

G7サミットなどを担う経済担当の外務審議官に起用される小野啓一氏は、56歳。

昭和63年に外務省に入り、インドネシア大使館の公使や地球規模課題審議官などを歴任したあと、ことし1月から経済局長を務めてきました。

小野氏の後任の経済局長には、国際法局長の鯰博行氏が、鯰氏の後任の国際法局長には、大臣官房審議官の御巫智洋氏が就任します。

中込総理大臣秘書官が交代

また、岸田内閣の総理大臣秘書官を務めてきた中込正志氏が交代し、外務省の欧州局長に就くことになりました。

後任の総理大臣秘書官には、大臣官房審議官の大鶴哲也氏が起用されます。

岸田内閣の総理大臣秘書官の交代は、去年10月の内閣発足以来、初めてです。

一連の人事は、来月1日と4日にわけて発令されます。

林外務大臣は、閣議のあとの記者会見で「新たな体制のもと外務省一丸となり、多岐にわたる外交課題に全力を尽くしていきたい」と述べました。

磯崎官房副長官「適材適所の人事」

磯崎官房副長官は、閣議のあとの記者会見で、総理大臣秘書官の交代について「個別の人事について、逐一コメントすることは差し控えたいと思うが、適材適所の観点から行った人事と承知している」と述べました。