出正一氏死去
村山内閣で厚生相

元衆議院議員で村山内閣の厚生大臣や、新党さきがけの代表などを務めた井出正一氏が、2日、長野県内の病院で亡くなりました。79歳でした。

井出氏は長野県出身で、衆議院議員だった父・一太郎氏の政界引退を受けて、昭和61年の衆議院選挙に自民党から立候補して初当選し、3回続けて当選しました。

その間、平成5年には自民党を離党し、武村正義氏らとともに「新党さきがけ」を結党し、自民、社会、さきがけによる3党連立政権の村山内閣では厚生大臣として入閣し、被爆者援護法の成立や阪神・淡路大震災への対応などにあたりました。

平成8年に党が分裂し、当時の武村代表の辞任に伴って、「新党さきがけ」の代表に就任しましたが、その後の衆議院選挙で落選し、党の代表も辞任しました。

そして平成10年の参議院選挙で落選し、政界を引退しました。