石倉デジタル監が退任 後任に民間出身の浅沼氏起用 デジタル庁

デジタル庁の事務方トップの石倉洋子デジタル監が退任することになり、後任にデジタル庁デザイン部門の最高責任者で、民間出身の浅沼尚氏が起用されました。

去年9月のデジタル庁の発足に合わせて石倉洋子氏は、事務方トップの初代「デジタル監」に就任しました。

そして「組織の立ち上げという当初の役割を果たしたので、次の世代に引き継ぎたい」として、26日付けで退任することになりました。

後任には、去年9月から石倉氏のもとでデザイン部門の最高責任者を務めてきた浅沼尚氏が起用されました。

浅沼氏は45歳。

デジタル庁に入る前はデジタル分野のデザイナーとして民間企業で勤務していました。

浅沼氏は、記者会見し「私の使命は生活者視点のサービスを作って届けること、それを届けるチームを作ることだ。行政官が持つ社会制度に関する深い知見と国づくりへの高い志、そして民間人材の持つ専門性が融合するデジタル庁が行政のデジタル化を支え、人に優しいデジタル社会の実現をけん引できるよう尽力していく」と述べました。

牧島デジタル相「浅沼氏は適任と考えている」

牧島デジタル大臣は記者会見で「浅沼氏が持つサービスデザインの専門的知見は、国民の視点に立った優れたシステムやサービスの提供というデジタル庁の課題に必要なものだ。デジタル監は職員がチーム一丸となって、よいサービスやシステムが提供できるように力を尽くす扇の要となることが求められており、浅沼氏は適任と考えている」と述べました。